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U23アジア杯で日本と同組、UAE協会が“招集拒否”2クラブに異例の批判声明「自分たちの利益を優先した」

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UAEは日本と同組

 UAEサッカー協会(UAEFA)が15日、パリ五輪最終予選のU23アジアカップに一部選手の派遣を拒否したアルアイン、アルアハリの2クラブに対し、異例の批判声明を発表した。UAEはU23アジア杯で日本と同じ組に入っており、19日のグループリーグ第2戦での対戦を控えている。

 声明はシェイク・ハムダン・ビン・ムバラク・アル・ナーヤン会長の名義で発表。アルアハリ、アルアインの合計5選手が「五輪チームよりも自分たちの利益を優先し、チームへの派遣を拒否した」にもかかわらず、2012年ロンドン大会以来の五輪出場権獲得に向けて「あらゆる面で準備をしている」と強調した。

 その上で同会長は「アルアインとアルアハリは五輪チームに関する約束を守らず、選手のチーム参加を許可しなかった」と事前合意に従わなかったという2クラブを非難。「すべてのカテゴリの代表チームは連盟、クラブ、ファン、メディアにとって優先されるものであり続けなければならない」という姿勢を強調した。

 すでに大会のメンバーリストは発表されており、アルアハリは4選手、アルアインは2選手がそれぞれ登録されていた。もっとも国際Aマッチデー期間外に行われるU23アジア杯に関しては、クラブが招集に応じる義務はない。日本をはじめとした各国でも招集できない選手が続出している状況となっている。

 またアルアインは大会期間中の16日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第1戦というビッグマッチを控えている。アルアインによると、同会長は今月14日にクラブを訪問。ライバル国の絶対王者アルヒラル(サウジアラビア)との対決に向け、非公開ミーティングで選手たちを激励したという。もっともその翌15日に批判声明が発されていることから、クラブ幹部とも何らかの話し合いを持った可能性が高そうだ。

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ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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