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長友フル出場のインテル、0-2から追いつく執念みせるも…勝ち越し点奪えず連続勝ちなしは9まで伸びる

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 セリエAは4日、第26節2日目を行った。日本代表DF長友佑都の所属するインテルはカターニャと対戦。2月29日に行われたW杯アジア3次予選・ウズベキスタン戦でふくらはぎを負傷した長友だったが、先発メンバーに名を連ねフル出場した。不調のチームはこの日も前半を2点ビハインドで折り返したが、後半に入りFWフォルランとFWミリートがゴールを決めて追いつき、2-2のドローで終えた。公式戦の連敗を5でストップさせたが、勝ちなしは9まで伸びてしまった。

 2月の公式戦を6戦未勝利(1分け5敗)で終えてしまったインテル。苦肉の策としてこの日はエース・スナイデルをベンチスタートさせるという荒療治に出る。システムは4-4-2。代わっての攻撃的MFは右にマルコ・ファラオーニ、左にはフォルランが入った。長友は右SBでの先発となった。

 前半、フォルランが積極的に仕掛ける。5分に遠目の位置からファーストシュート。さらには10分、13分にもミドルシュートを放つと、15分には右サイドに流れたミリートからのクロスをダイレクトで合わせた。GKの正面を突くなどゴールとはならなかったが、ここ最近のインテルにはなかった積極性をみせて、勝利への執念を感じさせた。

 しかし思いもむなしくインテルは一瞬の隙を突かれてしまう。前半20分、カウンターから長友の裏にスルーパスを通されるとMFアレハンドロ・ゴメスが抜け出す。追いついた長友が対応するが、ワンフェイントでかわされ右足シュート。ボールはゴール右隅に吸い込まれた。

 さらに前半38分、ゴール前でカターニャにワンタッチでパスをつながれると、最後はMFマリアノ・フリオ・イスコに押し込まれて2点差とされてしまう。プレー中、オーバーラップしたDFジョバンニ・マルケーゼがオフサイドポジションでプレーしていたように見えたが、見逃されるという不運もあり、インテルはさらなる苦境に立たされた。長友もゴールライン上で懸命のクリアをみせたが及ばなかった。

 後半からインテルはファラオーニに代えてスナイデルを投入する。さらに両SBの長友とサネッティの位置を逆にした。

 スナイデルの投入によりセットプレーでのチャンスが増える。後半8分、右サイドで得たFKをスナイデルがゴール前に蹴り入れたボールをミリートが合わせる。これはオフサイドとなったが、同20分のCKではDFワルテル・サムエルが頭で合わせるなど、インテルがゴールへの可能性を見せ始めた。

 すると後半26分、フォルランが左サイドを自ら突破。最後はDFを切り返しでかわして左足シュート。ボールはGKの手を弾きゴールネットに吸い込まれた。インテルにとっては、2月1日のリーグ・パレルモ戦(4-4)以来、公式戦6試合ぶりのゴールとなった。さらに同35分、フォルランが逆サイドでフリーのミリートにパス。ミリートは力強いボールを右足で蹴り込み同点ゴールを決めた。

 押せ押せのインテルは後半ロスタイム。FWジャンパオロ・パッツィーニがゴール正面でボールを受ける。右足アウトで蹴り込むもGKの正面に飛んでしまった。試合はこのまま2-2で終了した。


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