beacon

壮絶な点の取り合いの末にエバートンがマンUとドロー

このエントリーをはてなブックマークに追加

 プレミアリーグは22日、第35節の2日目を行い、首位のマンチェスター・ユナイテッドはホームのオールド・トラフォードにエバートンを迎えた。先制を許したマンUだが、前半41分にMFナニのクロスからFWルーニーが同点ゴールを決めて追いつく。その後も、両チーム激しく点を取り合った一戦は、4-4のドローで終了。ダービー前に勢いをつけたかったユナイテッドだが、リードを守り切れずに手痛い一戦となった。

 立ち上がりから積極席に仕掛けたのは、7位のエバートン。開始5分に、縦パスからFWニキチェ・イェラビッチがシュートに持ち込んだが、シュートはGKデビド・デ・ヘアがセーブする。その直後にもエバートンはMFレオン・オスマンがシュートを狙うが、ボールは左に外れて行く。逆に18分にはマンUにチャンスが訪れる。MFスコールズ、FWルーニーとつないだボールを、PA内に侵入したDFラファエウが受けたが、ハンドの判定を取られた。

 立ち上がりから攻勢だったエバートンは、前半33分に、先制点を挙げる。右サイドからDFトニー・ヒバートが上げたクロスをイェラビッチが左サイドの角度のない所でヘディングシュートする。これがGKの頭上を越えて、逆サイドネットに決まり、エバートンが先制する。

 反撃に出るユナイテッドは、前半35分にスコールズのミドルシュートがゴール前にいた複数の選手に当たるが、難しいボールにもGKティム・ハワードが好セーブを見せて、ゴールを許さない。それでも攻勢の続くユナイテッドは同41分に左サイドからナニが上げたクロスに、ゴール前でルーニーが合わせて1-1の同点に追いつく。これがクラブ通算179ゴール目となり、クラブOBのジョージ・ベストの記録に並んだ。

 同点に追いついたマンUは前半終了間際にもMFバレンシアがファウルを受けてFKを得ると、クロスをゴール前に放り込む。最後はFWウェルベックが飛び込むが、シュートはゴール左に外れて、逆転ゴールは挙げられなかった。

後半の立ち上がりもユナイテッドが攻めたてる。後半12分にはDFのクリアが中途半端になったボールを拾ったウェルベックがしっかりとゴールを狙い、インサイドキックでゴールネットを揺らし、マンチェスター・Uが逆転に成功する。さらに後半15分には細かくパスをつないで、エバートン守備を崩す。ナニ、ウェルバック、キャリックとつながったボールを最後はナニが再び受け、飛び出してくるGKをあざ笑うようなループシュートを決め、エバートンを突き放した。

 エバートンも反撃に出る。後半21分に右サイドのクロスからゴール前でMFフェライニが右足ボレーで合わせて、3-2。その直後にもゴール前にボールを運んだエバートンは、MFピーナールがミドルシュートでゴールを狙ったが、ここはユナイテッドの守護神GKデ・ヘアが抑えた。ユナイテッドもお返しとばかりに仕掛ける。PA内でルーニーがシュートを放つが、こちらもGKの正面に飛んでしまう。しかし、その直後の後半24分、右サイドからウェルベックが入れたボールをゴール前でフリーになったルーニーが確実に捉えて、古巣のゴールネットを再び揺らして、すぐにリードを2点差に戻した。後半36分にもユナイテッドは、ゴール前でナニが決定機を得るが、シュートは右ポストに嫌われる。

 4点目を失ってから、反撃の糸口が見えなくなったエバートンが、突如として牙を剥く。同37分にエバートンも、ロングボールをフェライニが競り合ったこぼれ球を、イェラビッチがゴールに蹴り込み、4-3にする。その直後の後半40分にはPA内でボールを保持したフェライニがマークを外し、中央にボールを流すと、走り込んだピーナールが同点ゴールを決めて、4-4に追いついた。後半43分、マンチェスター・UはFWエルナンデスを投入する。追加点を狙うユナイテッドは、クロスからDFエバンズがヘッドで狙うが、枠を捉えきれない。さらにロスタイム4分にもDFリオ・ファーディナントがゴールを狙ったが、鋭い反応を見せたGKティム・ハワードが弾き出し、追加点を与えない。

 DF陣を含めた猛攻を見せたユナイテッドだったが、このまま4-4で試合は終了。次節で2位のマンチェスター・シティとの首位攻防ダービーを控えるユナイテッドにとっては、勝ち点差を維持したかったところだが、勝ち点1を上積みするにとどまった。仮にシティがこの後に行われるウォルバーハンプトン戦に勝利した場合、両チームの勝ち点差は3となる。次節の直接対決の結果次第では、首位が入れ替わる可能性も出てきた。


▼関連リンク
プレミアリーグ特集ページ

TOP