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ダービーを制したシティ、ナスリが“ホワイトシューズ対決”も制す

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 マンチェスター・シティとマンチェスター・ユナイテッドが激突したプレミアリーグ第36節。ホームのシティがDFコンパニの一撃で“天王山ダービー”を制し、首位を奪還した。初のプレミアリーグ制覇へ、大きな大きな勝ち点3。得点はセットプレーからの1点のみだったが、シュート数でも15本対5本とユナイテッドを圧倒しての快勝だった。

 FWルーニーを1トップに置く4-5-1で中盤を厚くしてきたユナイテッドに対し、シティは攻撃的な姿勢を貫いた。前半16分、MFナスリが右サイドからドリブルで中に切れ込み、スルーパス。FWテベスの折り返しはDFにクリアされたが、同35分にもMFバリーとのワンツーで右サイドを抜け出したナスリの折り返しをFWアグエロが右足で狙った。惜しくも得点にはつながらなかったが、ユナイテッド守備陣をあと一歩のところまで追いつめた。そして前半ロスタイムに右CKからコンパニが強烈な先制ヘッド。後半も終始、主導権を譲らず、シティが「史上最大のダービー」に1-0で競り勝った。

 “ホワイトシューズ対決”も制した。シティの攻撃の一端を担ったナスリは、この日も真っ白なスパイクを履いて決戦に臨んでいた。リーガ・エスパニョーラのクラシコや、UEFAチャンピオンズリーグ準決勝でバルセロナのMFシャビやレアル・マドリーのMFカカも履いていた謎のホワイトシューズ。この試合ではユナイテッドのMFナニも同種の白いスパイクを着用していたが、個々のプレーでもチームの結果でも、ナスリに軍配が上がった。

 勝ち点83で並んだ両チームは得失点差でシティが首位の座を奪還。残り2節となったプレミアリーグはマンチェスターの2チームによるデッドヒートがさらに激しさを増し、クライマックスに入った。ユナイテッドの連覇か、それともシティのプレミアリーグ初制覇か。シティが頂点に立てば、前身のフットボールリーグ時代の1967-68シーズン以来、44シーズンぶりのトップリーグでの優勝となる。新たな歴史が生まれるか。流れは、シティに傾きつつある。

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