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ホワイトシューズの“魔法”?故障明けのナニが2戦連発で天王山へ

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 赤い悪魔の快足ウイングに、まるで“魔法”がかけられているかのようだ。マンチェスター・ユナイテッドのMFナニが22日のエバートン戦で2試合連続ゴールを叩き込んだ。故障で約1か月離脱していたが、復帰後3戦目となったこの日、8試合ぶりに先発復帰。途中出場でゴールを決めた15日のアストン・ビラ戦(4-0)に続く2戦連発弾にアシストも記録するなど、シティとのタイトル争いが最終局面を迎える中、完全復活を果たした背番号17がユナイテッドの攻撃陣を牽引している。

 ナニの足元には、真っ白なスパイクが履かれていた。11日のマドリッドダービーでレアル・マドリーのMFカカ、18日の欧州CL準決勝ではバルセロナのMFシャビも着用していた純白のシューズ。それらと同じように見えるが、これまではつま先部分が赤くカラーリングされていたのに対し、この日、ナニが履いていたホワイトシューズのつま先は白く、インフロントの部分が赤くなっていた。一体これが何を意味するのか。深まる謎をあざ笑うように、ナニは華麗にゴールを陥れた。

 2-1の後半15分、MFキャリックから縦パスを受けたナニがワンツーで戻し、さらにキャリックからFWウェルベックへ展開。ラストパスに走り込んだナニは、前に飛び出してきたGKハワードの頭上を越す鮮やかなループシュートでゴールネットを揺らした。0-1の前半41分にも左サイドからのクロスボールでFWルーニーの同点ゴールをアシストしていたナニ。後半36分にもポスト直撃のシュートを放つなど、軽やかにピッチを駆け回った。

 試合は終盤の連続失点もあり、激しい点の取り合いの末、4-4の引き分け。ホームで引き分けに終わり、2位マンチェスター・シティとの勝ち点差は「3」に詰め寄られたが、ユナイテッドが優位な状況にいるのは変わらない。いよいよ次節はシティとの直接対決。敵地でのダービーマッチに勝てば、残り2試合で勝ち点差は6に開き、優勝はほぼ確実なものになる。タイトルレースに決着をつける天王山へ。2戦連続4得点と好調なユナイテッド攻撃陣を支えるナニが、自らの3戦連発弾でシティに引導を渡す。

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