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残留王手も次節出場停止に…細貝「次で決まるのがベスト」

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 ブンデスリーガは22日、第32節3日目を行った。MF細貝萌の所属する15位アウクスブルクはホームでDF内田篤人の所属する3位シャルケ04と対戦。30試合連続の先発出場となった細貝と2戦連続先発の内田による日本人対決は、互いにフル出場し、1-1で引き分けた。

以下、試合後の細貝のコメント

―勝てた試合だった?
「チャンスもありましたし、勝てば残留もある程度見えてきていたとは思うけど、この勝ち点1は自分の中でポジティブに捉えていますし、次にまた結果が出るようにチームが一つになってやれればと思います」

―ポジティブというのは?
「自分らは今、厳しいところにいるわけで、勝ち点1を取ったということについてポジティブに捉えています」

―ラウルを抑える役割だった?
「彼が高い位置に来たら自分が見る感じだった。彼もボールをもらえないときはサイドにいったり、低い位置に引いたりしてボールを受けるので、そこまでは付いていかないということだった」

―ポジショニングをかなり意識していた?
「CBの2枚と自分のところでトライアングルをつくってということだったので、ポジショニングについては一番気を使ってプレーしていた。ある程度できたところもあったし、自分が(前に)行った方がいいと思うところもたくさんあった」

―身振り手振りで味方に指示していたのは?
「球際のところで負けてしまうとピンチになるし、球際のところはしっかりいこうというのは何度も声に出していた」

―こういう状況で危機感も出たからそういうのが増えた?
「最初からですね。今だからそういうふうにしているというのはないし、いつもどおりやっていた感じです」

―失点シーンは?
「相手のFW(フンテラール)がいいのはもちろんですけど、あんな簡単にやられたらいけない。相手で一番点取っている選手だし、今までもゴメス(バイエルン)やピサロ(ブレーメン)という選手にやられてきた。完全に崩されたわけではないから、ああいうところはしっかり個人でシャットアウトしないといけないところなのかなと思う」

―最後は前に行って絡もうとしていた?
「最後に何回か自分が高い位置に行ったのはセカンドボールのところで、流れの中で高い位置に行くことはあんまりなかった。自分の攻撃を消してでも、自分が真ん中に残ることでラウル選手もやりにくいということだったので、ダブルボランチだったらもっと前に行こうと思っていたけど、アンカーで中盤の底だったので、前に行くことはせずに、多少行きたい気持ちはあっても、真ん中に残ることを意識していた」

―次節のボルシアMG戦が出場停止になるが?
「すごく残念ですけど、もともとカードを恐れてプレーするつもりもなかったし、そのあとも試合は残っているので、しっかりやれることをやりたいと思います」

―最終戦前に残留を決めたいと話していたが、そこに出られないが?
「次で決まればそれに越したことはないけど、自分が出られないことは間違いないので。すごく残念ですけど、次の試合で決まるのがベストだし、とにかくチームが勝利をおさめられるように明日からまた練習をしっかりやっていきたい」

―警告があと1枚で出場停止というのは頭にあった?
「リーチというのは知ってましたけど、日本のリーグと違って簡単にカードも出ないし、自分もこれだけ試合をやって1回の出場停止なので。カードが少ないに越したことはないですけど、気にしないでプレーしていた」

―警告をもらった場面で頭を抱えていたのは?
「あれはシュートで終わらないといけないところだった。もちろんカードのことも頭にはあったけど、残り時間も少なかったし、そんなことを気にしてプレーしていたらチームに迷惑がかかるので」

―来季については?
「全然決まってないです」

―レバークーゼンと話は?
「代理人が動いてくれているし、今はこのチームが大事な時期なので、全然考えてないです」

―向こうの意思は伝わっている?
「それが表に出ることはないと思います」

―昨日、ドルトムントが優勝を決めたときはどこにいた?
「家でテレビで見ていました」

―香川に連絡はした?
「彼もいろんな人から連絡が来るだろうから連絡はしなかったけど、たぶん今日の夜ぐらいに彼の方から連絡がくると思う。毎試合、彼から電話がかかってくるので。本人もしっかり点を取ったし、常にああいうプレーが高いレベルでできるのはすごいと思いますね」

―同じ日本人としてどんな感じがする?
「プレースタイルもポジションも違うので何も思わないですし、彼にはできるだけがんばってほしいし、彼とはこの先の話もいろいろしているので、彼が思うようにうまく動いてほしいなと思います」

―残留争いを経験することで成長しているという手応えは?
「試合に出ることで得るものもたくさんあるし、残留争いをしないと分からないこともたくさん出てくる。プレーできていることはポジティブに捉えているし、これで残留を決めれば、またそこで思うこともたくさん出てくると思うので、毎日必死にやるだけです」

―残留争いをしないと分からないこととは?
「それは(残留か降格かという)結果でまた違うと思う」

(取材・文 西山紘平)

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