beacon

痛い…長友も負傷交代のインテルは好調パルマに逆転負け、CL出場へ黄色信号

このエントリーをはてなブックマークに追加

 セリエAは2日、第36節を各地で行った。日本代表DF長友佑都の所属するインテルは敵地で、4連勝中と絶好調のパルマと対戦した。CL出場圏内の3位争いは、前節終了時点でインテルを含む4チームが勝ち点55で並ぶ大混戦となっている。負けられない戦いが続いているインテルだが、前半13分にMFヴェスレイ・スナイデルのゴールで先制に成功するものの、後半立て続けに失点。後半37分にもダメ押し点を奪われ、1-3で逆転負けを喫した。ストラマッチョーニ監督就任以降、7戦目にして初の敗戦。CL出場権も遠のく痛い1敗となってしまった。長友は左SBとして3戦連続の先発出場。しかし前半の接触プレーで負傷し、大事をとって前半のみで交代した。

 得点シーンはいきなりやってきた。前半13分、自陣でMFリッキー・アルバレスがボールを奪うとそのままドリブルで前線まで持ち上がる。後ろから駆け上がったMFデヤン・スタンコビッチがスルーパスからゴール前に抜け出すと、シュートも打てた場面だったが、横パスを選択。中に走り込んだFWミリートには合わなかったが、ファーサイドのスナイデルが左足で豪快に蹴り込んだ。オフサイド気味の際どいプレーとなったが、ゴールは認められた。見事なカウンターからインテルが先制に成功した。

 前半41分に長友にアクシデントが発生する。パルマDFジョナタンのスピードに乗った突破を長友が止めにかかる。だが少し遅れ気味の対応となってしまい、長友の顔面とジョナタンの足が激しく接触してしまう。長友はしばらく仰向けに倒れたままだったが、治療を受けて前半の残り時間をなんとかプレー。しかし後半開始から大事をとってDFマルコ・ファラオーニと交代となった。

 すると後半開始早々インテルは悪夢の時間を迎える。8分、DFルシオが高い位置でジョビンコにボールを奪われる。ジョビンコはPA内まで持ち上がり、パスを選択。DFワルテル・サムエルの股を抜いたボールを走り込んだMFフェルナンド・マルケスに合わされ、同点とされる。さらにその2分後、ジョビンコにスルーパスを通されると、GKと1対1の状況を作られる。これをクロスバーに当てながらも豪快に押し込まれ、あっさり逆転を許してしまう。
 
 その後インテルは後半14分にスタンコビッチに代えてFWマウロ・サラテを投入。同27分にはアルバレスに代えてFWジャンパオロ・パッツィーニを投入し得点を奪いに行く。しかし後半29分のパッツィーニのシュートは大きく枠外。同31分のパッツィーニのシュートもわずかに枠外に外れていった。

 後半37分にはFWジョナタン・ビャビャニにダメ押し点を奪われたインテルはこのまま1-3で敗れ、CL出場権争いから一歩後退。6日に行われるミラノダービーを前に痛い敗戦を喫してしまった。CL出場権を争うライバルたちはラツィオもシエナと引き分け、勝ち点1を積み上げるにとどまった。しかしウディネーゼはシエナに1-0で勝利。前日のパレルモに2-0で勝利したナポリとともに勝ち点を58に伸ばしている。


▼関連リンク
欧州組完全ガイド
セリエA特集ページ

TOP