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スルリと消えた逆転V…マンU・ファーガソン監督「シティの優勝を祝福する」

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 勝利した瞬間は、逆転優勝が目の前にあった。マンチェスター・ユナイテッドは13日の最終節でサンダーランドを1-0で下し、勝ち点を89に伸ばした。優勝を争うマンチェスター・シティはQPRに対し1点ビハインドのまま後半ロスタイムに突入。先に試合を終えたユナイテッドの選手、サポーターはシティの結果を待った。このままシティが負けるか、引き分けでも、ユナイテッドの優勝。ところが、青のライバルはロスタイムに2点を奪う劇的な逆転勝利。ユナイテッドの20回目のリーグ制覇は、一瞬で夢と消えた。

 アレックス・ファーガソン監督はクラブの公式HPで「チームは高く評価されるべきだ」と語った。「今シーズンの結果を非難するつもりは毛頭ない。あのときこうしておけば良かったと思う瞬間もあるだろうが、勝ち点89という成績は、通常のシーズンであれば優勝するのに十分過ぎる」。当初は優勝ラインを勝ち点82に設定していたという。「それを7も上回ることができたのだから上出来だ。残念ながら優勝は逃したが、出た結果についてはどうすることもできない」と、最終的には2位に終わったシーズンも称賛に値するべきだと主張した。

「シティの優勝を祝福する。どのチームであれ、優勝したチームこそ勝者として受け入れられるべきだ。このリーグで優勝するのは並大抵のことではないからね」。ライバルの44シーズンぶりのリーグ制覇を称えた指揮官は「今のチームには将来が楽しみな若い選手が多い。彼らは今日の結果を常に思い出すことだろう。時には悪い結果が将来の好結果につながる」と指摘。「今シーズンの結果は我々にとって新たなチャレンジの始まりでしかない。我々は挑戦や試練を受け入れ、結果を出せる優れたチーム。また、ここからスタートするだけだ」と、早くも来季を見据えていた。

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