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[プレビュー]ドイツvsポルトガル 優勝候補の前にC・ロナウドが立ちはだかる

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[6.16 ブラジルW杯G組 ドイツ(日本時間17日1:00)ポルトガル サルバドール]

 今大会はグループリーグ初戦から豪華なカードが組まれている。前回大会決勝戦の再現となったスペイン対オランダ、ともにW杯優勝経験があるイングランド対イタリアと並び注目カードとなるのが、この両チームの対戦だ。FIFAランク2位ドイツと同ランク4位のポルトガルが初戦でいきなり激突する。

 優勝候補の一つに挙げられるドイツ代表の最大の強みは豊富なタレントをそろえる2列目だ。MFマルコ・ロイスこそ負傷離脱となったが、MFメスト・エジル、MFトーマス・ミュラー、MFマリオ・ゲッツェ、MFルーカス・ポドルスキらが絡む高い連動性を誇る攻撃はどんなチームが相手であろうとゴールをこじ開ける破壊力を持つ。唯一のFW登録となった同国最多得点を記録するFWミラスロフ・クローゼが1トップ候補だが、親善試合ではミュラーやゲッツェが1トップを務めたように本職がFWではない選手を前線に配するゼロトップを採用する可能性もある。2列目+1トップをどのように組み合わせて初戦に挑むかは注目点の一つだ。そして、記者会見でヨアヒム・レーブ監督が示唆したように、キャプテンのDFフィリップ・ラームはボランチでの起用が濃厚だ。彼が右SBに入るであろうDFジェローム・ボアテングといかにしてC・ロナウドを抑え込むかが、この試合の一つのポイントとなりそうだ。

 対するポルトガル代表だが、何よりも注目を集めるのがエースのFWクリスティアーノ・ロナウドの出場可否だ。ポルトガルサッカー連盟が6月3日に、左足太もも筋損傷および左足膝蓋腱に炎症があると公表したC・ロナウドは10日のアイルランドとの親善試合では後半21分までプレーしたが、その後は練習を早めに切り上げるなど状態は深刻な模様。本人が15日の会見で「完全に過去のことだ」と一蹴しているように、ドイツ戦ではピッチに立つ可能性はありそうだが――。C・ロナウドを含めた主力の顔ぶれは、ここ数年変わっておらず連係面での不安はない。最終ラインから丁寧にボールをつなぎながら、4-3-3のウイングに配されるC・ロナウドやFWナニの突破力を生かしてゴールに迫る形がスタンダードな攻撃パターンとなるが、彼らの走力を生かした電光石火のカウンターも大きな武器となる。いずれにせよ、万全ではないとしてもエースがピッチに立つか立たないかが、チームの命運を大きく左右することになるだろう。

■FIFAランキング
ドイツ 2位
ポルトガル 4位

■対戦成績
ドイツ 9勝5分3敗

■テレビ中継
NHK


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