[6.17 ブラジルW杯A組 ブラジル0-0メキシコ フォルタレザ]

　ホームの大観衆の声援を浴びて攻めるブラジル代表に対し、素晴らしい守備で応戦したメキシコ代表。35歳のベテラン、DFラファエル・マルケスを中心に、アグレッシブなディフェンスでブラジルに対抗した。それでも王国は決定機をつくり出した。

　前半26分のFWネイマールのヘディングを皮切りに、同44分にMFパウリーニョが至近距離からのシュート、後半24分にネイマールがボレーシュート、同41分にDFチアゴ・シウバがヘディング……。ブラジルは4度にわたって決定機を迎えたが、いずれもメキシコのGKギジェルモ・オチョアが立ちはだかった。メキシコはアウェーで貴重な勝ち点1を手にした。

　今季フランスのリーグ・アンで最下位に終わったアジャクシオでプレーする28歳の守護神は、ブラジル戦で国際Aマッチ出場を58試合にのばした。昨年のコンフェデレーションズ杯の日本戦でも出場し、好セーブを見せて2-1の勝利に貢献していた。オチョアは06年ドイツW杯と10年南アフリカW杯でもメンバー入りしていたが出場機会はなく、今大会でW杯初出場。デビュー戦となったカメルーン戦(1-0)に続いてW杯2試合連続完封中とノッている。

　ブラジルと引き分けたことで、勝ち点を4にのばしたメキシコ。同勝ち点のブラジルより得失点差で下回るため2位につけるが、決勝トーナメント進出に大きく前進。23日(日本時間24日)の最終節で戦うクロアチアに勝てば、自力で決勝トーナメント進出が決まる。得失点差を広げて勝てば、1位で通過する可能性も。守護神の活躍が成否を左右しそうだ。

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