beacon

大会の主役はオレだ!! メッシが認める男、フランス代表・グリエーズマン

このエントリーをはてなブックマークに追加

アントワーヌ・グリーズマンはW杯で名実ともに世界一の選手をめざす

 20年ぶりのW杯制覇まで、簡単に負けるわけにはいかない。1998年に地元で開催されたW杯以来の優勝を狙うフランス代表は9日、本番前最後の国際試合としてホームで米国代表と対戦。前半44分に先制を許し、後半33分にキリアン・ムバッペが同点弾を決めるまで、猛攻で追いかける展開だった。

 米国のメディア『SPORTINGNEWS』によると、アントワーヌ・グリーズマンは試合後、報道陣にこう明かした。
「我々は新しいフォーメーションの中でうまく連携を取ろうとしている。相手は5バックで難しかった。W杯本番にむけていいヒントになったと思う。この試合を分析し、大会初戦から勝てるよう、努力することが大切だ」

 この日の試合結果に厳しい表情を崩さなかったグリエーズマンだが、周囲の評価は高まる一方だ。身長176cm、67㎏は日本の高校生にもいる体格だが、俊敏性が傑出し、タイミングよく相手守備ラインの裏に抜け出す。スペインリーグのアトレティコ・マドリーで4年目の今季、グリエーズマンは30試合に出場して19ゴール。特に1月以降の後半戦は、出場18試合で14得点とゴールを奪う鋭い感覚が戻ってきた。ブラジル代表ネイマールらとともに、米国の同メディアが選ぶ「W杯を盛り上げる10人」にも入った。

 A・マドリーをけん引するフランスの絶対的エースは今、移籍の噂が絶えない。その有力候補のひとつとして、バルセロナもあがる。スペインの『ムンド・デポルティボ』によると、バルサの世界的エース、リオネル・メッシがグリエーズマンを絶賛しているという。

「常に言っていることだけど、素晴らしい選手であれば一緒にやるのは簡単だ。そしてグリエーズマンは世界最高の一人で、並外れたキャリアを送ってきた。監督がフィットするかどうか見るわけだけど、彼は明らかに成功の選手で、すぐに意気投合するだろう」

 思えば少年時代、体格を理由にフランスのクラブから立て続けに入団を拒否され、13歳からスペインのソシエダで育った。屈辱をバネに超一流にのぼりつめたグリエーズマンの生き様は、少年時代に成長ホルモンの分泌異常を治療で克服し、誰もが認めるテクニックを身につけたメッシと重なる。

 背番号7の頭にあるのは、メッシも成し遂げていないW杯制覇。その先の未来を輝かしく照らすため、グリエーズマンの戦いがまもなくはじまる。

★日本代表など参加32チームの最新情報をチェック!!
2018W杯ロシア大会特集ページ
★全64試合の日程&テレビ放送をチェック!!
2018W杯ロシア大会日程&TV放送
 

TOP