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借りを即返した英代表J・ストーンズに称賛、痛恨ミスで失点も…捨て身アシストで勝利演出

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DFジョン・ストーンズは痛恨ミスを帳消しにする決勝点アシスト

 イングランド代表は3月31日のカタール・ワールドカップ欧州予選第3節でポーランド代表と対戦し、2-1の勝利。先制したイングランドだが、DFジョン・ストーンズのミスで同点ゴールを許す。しかし、J・ストーンズは終盤に捨て身のアシストで、勝ち越しゴールを演出してみせた。

 2連勝のイングランドは強敵ポーランドと対戦。相手エースのFWロベルト・レバンドフスキが負傷により不在となるも、戦いは激しいものとなった。前半19分にPKを得ると、FWハリー・ケインが決め切り、先制に成功。だが、1-0で迎えた後半13分に痛恨のミスから同点に追いつかれてしまう。

 相手のプレスに遭ったイングランドはGKニック・ポープまでボールを戻してペースを整える。しかし、ポープがパスを出すと、相手のプレッシャーに遭ったJ・ストーンズがトラップミス。ボールを奪われ、そのままゴールに運ばれてしまった。

 一瞬のミスが命取りとなり、勝ち点を失うとW杯本大会出場すら危ぶまれることもある欧州予選。嫌な形で勢いを失ったイングランドだが、試合終了間際に奮闘を見せたのは同点ミスのきっかけとなったJ・ストーンズだった。

 イングランドは後半40分、左CKがファーサイドに大きく飛ぶと、J・ストーンズが全力でダッシュ。自身はピッチ外に倒れ込むほどの捨て身でボールを折り返し、PA中央のDFハリー・マグワイアにつなげる。マグワイアは右足ボレーでゴールに叩き込んだ。

 喜びを爆発させたマグワイアは直後、最終ラインをともに守るJ・ストーンズのもとに駆け寄り、強く抱擁。ミスを帳消しにした相棒を称えた。

 試合はそのまま終了し、イングランドが2-1で接戦を制した。英『BBC』ではマグワイアの試合後のコメントを掲載。「彼は少しのミスが大きな罰につながってしまった」とJ・ストーンズのプレーを語った。

「私たちはディフェンダーだが、完璧ではない。ビッグクラブでプレーする私たちはミスや失点に焦点が当たりがちで、それがプレッシャーになる」

「彼は落胆していた。だが、ピッチで大声を出し、頭を下げずに組織的な守備を続けた。そして重要な役割を果たし、勝者となった。彼の功績だ」

 ガレス・サウスゲート監督もJ・ストーンズのプレーを称える。

「彼はすぐに落ち着きを取り戻し、試合を見通して最後にはゴールを決めた」

「悪いミスもあった。だが、それは終わったこと。彼の落ち着きでこれまで勝ち抜いてきたんだ。今回のことも彼は乗り越えるだろう」

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