[12.4 カタールW杯決勝T1回戦 フランス 3-1 ポーランド ドーハ/アルトゥママ]

　カタールW杯決勝トーナメント1回戦が4日に行われ、フランス代表はポーランド代表を3-1で下した。エースのFWキリアン・ムバッペが全得点に絡む2ゴール1アシストの活躍。準々決勝は10日に開催され、イングランド代表とセネガル代表の勝者と対戦する。

　グループDを首位で突破したフランスと、グループCをアルゼンチンに次ぐ2位で通過したポーランドが顔を合わせた一戦。フランスは3大会連続、ポーランドは1986年メキシコ大会以来のベスト16の戦いに臨んだ。

　フランスはムバッペ、ポーランドはFWロベルト・レバンドフスキと互いに世界最高峰のストライカーを擁する両チーム。開始から前回王者フランスがゲームを支配し、ムバッペらを中心に相手ゴールへ迫った。

　前半29分、高い位置でボールを奪ったMFアントワーヌ・グリーズマンのパスからFWウスマン・デンベレがペナルティエリア内右に走り込み、ファーへの折り返しにフリーのFWオリビエ・ジルーが反応。押し込むだけという場面だったが、うまくミートできずに枠を外れた。

　その後、ポーランドの前半唯一の決定機をGKウーゴ・ロリスのファインセーブやDFの体を張った守備でしのいだフランス。ハーフタイム直前の前半44分に均衡を破った。

　ムバッペがペナルティエリア手前左で縦パスを引き出し、素早くボックス内中央へ送ると、受けたジルーが体をひねりながら左足でシュート。これが右のサイドネットに吸い込まれ、ジルーは今大会3得点目をマークした。

　後半29分には、カウンターから右サイドのデンベレが中央へ持ち出しながら左方向にパス。フリーで受けたムバッペが右足で豪快に叩き込み、得点ランキング単独首位の今大会4ゴール目を記録した。

　さらに後半アディショナルタイム1分、FWマルクス・テュラムのパスをペナルティエリア内左で受けたムバッペがコントロールから右足を振り抜く。強烈なシュートがGKボイチェフ・シュチェスニーの手を弾いてゴール右に突き刺さり、今大会5得点目で3-0とした。

　ポーランドは終了間際にVARを経てPKを獲得。キッカーのレバンドフスキは一度GKロリスに止められながらも、蹴り直しとなった2度目のPKを決めて1点を返す。そのままタイムアップを迎え、フランスが3-1の快勝でベスト8に駒を進めた。

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