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「やるべき事を精一杯やった」92年のW杯史上初の女性審判員・山下良美氏が帰国を報告…進む道に「間違いはない」

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女性審判員の山下良美

「やるべき事を精一杯やった」。15日に行われたメディアブリーフィングに登壇した山下良美氏の言葉と表情からは、充実感と安堵した様子がひしひしと伝わってきた。

 11月20日に開幕したW杯も残すは、ファイナルと3位決定戦のみ。山下氏は今大会、フランスのステファニー・フラッパール氏、ルワンダのサリマ・ムカンサンガ氏とともに、92年のW杯史上初となる女性主審としてカタールへ派遣された。

 同23日に行われたグループリーグ第1節のベルギー対カナダの試合で、第4審判を担当した山下氏。12月9日の帰国までに笛を吹くことはなかったが、割り当てられた計6試合で、第4審判としての職務を全う。「6試合担当しましたけれど、試合以外の面でも大会前、大会中と私自身としては、やるべき事を精一杯やったと思っております」と胸を張った。

 さらに「サッカーの魅力を引き出すということが審判員としての魅力だということを言っているが、それに間違いはないなと気づかされた」と、大会を通じて自分の進む道が正しいことを再確認。また、日本代表の躍進や日本サポーターの行動などから「自分が日本人であることを凄く誇りに思える。そんな時間を過ごしていました」と、充実した大会だったという。

 山下氏は「サッカーの凄さというのを一番感じ、よりサッカーに魅了されて帰ってまいりました」と笑顔で帰国を報告。4年後のアメリカ、カナダ、メキシコ大会に向けては「自身の雰囲気も含めてどう見えるか、判定ももちろんですし、動きやコミュニケーションの取り方」と列挙して成長を誓う。「これからも変わらず、とにかく目の前の一試合に全力を投じていきたい」と、自分が切り拓いた道をただ真っすぐに突き進むだけだ。

(取材・文 成田敏彬)
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