beacon

[プレミアリーグ チャンピオンシップ]「論外」東京VユースMF中島はMIP獲得も厳しいダメ出し

このエントリーをはてなブックマークに追加

高円宮杯U-18サッカーリーグ2012プレミアリーグチャンピオンシップ
[12.16 プレミアリーグチャンピオンシップ 東京Vユース1-4広島ユース 埼玉]

「完敗だった。気持ちいいぐらいやられましたね」。東京ヴェルディユースのMF中島翔哉(3年)は大会MIPに選出されたものの、敗戦を認めるしかなかった。タイミングのいいヒールパスでFW前田直輝のクロスバー直撃シュートを引き出したほか、チームトップのシュート4本を放ち、後半終了間際は絶妙なトラップから決定的なシュートへ持ち込む場面もあった。だが本人は自らのプレーについて厳しい“ダメ出し”をしていた。

 特に自らへの怒りを爆発させていたのがファーストプレーのミスについてだった。「10番を背負っている人がワンプレー目でバックパスをミス。もう論外というか、その場でユニフォームを脱がないといけないくらいのプレーだった。もし日本代表の試合やチャンピオンズリーグ決勝だったらもっと。一生使われないくらいのプレーをしてしまった」。CKを奪われると、その流れから先制点を献上。出鼻をくじかれたチームは一度も同点に追いつくことができないまま試合を終えてしまった。

 今季はシーズン途中でトップチームデビュー。10月21日の栃木戦ではJリーグ史上最年少ハットトリックを達成した。一躍知名度を向上。ただし、トップチームのシーズン終了後にユースチームに復帰したものの、より高い連係を築きあげる事はできなかった。「上手い選手だったら誰とやっても上手いはずなので、チームが変わった中で自分が結果を出せなかったのは、まだまだだなという感じですし、自分の中で自分のプレーの土台ができていなかったと実感しています」と力不足を認めていた。

 敗戦の悔しさは、来年以降ぶつけていくだけだ。「上手くいかないのがサッカーですし、これからもっと厳しい状況になると思いますけど、いつかある注目される舞台というか、その舞台に立てるように準備しないといけないし、大きな舞台に立つためにきょうのことをしっかりと考えていきたい」。誰より高い向上心と、練習量で成長を遂げてきた18歳。この日の敗戦を必ず力に変える。

(取材・文 吉田太郎)

▼関連リンク
高円宮杯U-18サッカーリーグ2012 プレミアリーグ

 

TOP