beacon

U-17W杯の経験を高校選抜でも、SB室屋「引っ張る立場になっていきたい」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[2.11 練習試合 日本高校選抜候補7-1静岡産業大]
 
 U-17日本代表の一員としてU-17W杯で世界8強へ進出した経験を持つSB室屋成(青森山田高3年)が、世界との戦いへ向けて腕を撫している。室屋は圧巻の運動量と対人の強さでサイドを制圧する、12年の高校ナンバー1SB。この日は右サイドからのオーバーラップで先制点をアシストしたほか、チャンスと見るや一気にPAまで切れこむ突破力とキープ力、厳しいチェックなどでチームを後押しした。またチームメートたちに積極的に声を掛け、細かい修正ポイントを伝えるなど、リーダー格のひとりとして、それぞれが力を発揮しながら勝利につなげられるように気を配っていた。

 11年のU-17W杯ではすでにJデビューを果たしているFW南野拓実(C大阪)やMF石毛秀樹(清水)らとともに18年ぶりとなるベスト8進出に貢献した。今回、選出されている高校選抜候補の中でその経験を持つのは室屋だけだ。世界舞台でアルゼンチンを3-1で撃破し、ブラジルを2-3と追い詰めた経験はこの高校選抜にとっても貴重なものだ。

「ワールドカップという、凄い経験をして、海外の選手だったら自分が一番分かっていると思う。どういう相手というのは大体理解していると思うし、海外の選手がどういう選手かというのは伝えられる立場だと思う。まずはメンバー入ったら、チームを引っ張る立場になっていきたいと思います」。Jクラブからの誘いを断って明治大学へ進学。自分自身にとっても大きな経験になるであろう高校選抜の海外遠征で注目DFは現在の実力を試す。

(取材・文 吉田太郎)

TOP