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2年連続高校選抜入り目指す湘南FW田村は1アシスト「今に満足せずにやっていきたい」

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[2.11 練習試合 日本高校選抜候補7-1静岡産業大]
 
 昨年に続く日本高校選抜入りを目指す湘南ベルマーレFW田村翔太(四日市中央工高3年)は、右MFとして出場した2本目2分に右サイドから切れ込み、MF安井修平(東海大仰星高2年)のゴールをアシスト。この日は25分間のみの出場だったが、専修大からゴールを決めた前日に続いて結果を出した。

「選考でアピールする場所なので、自分の良さをアピールすることが一番ですし、自分だけじゃなくて周りも活かすことで見てもらえると思うんで、自分の良さを出しながら周りともコミュニケーションを取っていこうと思っていました」と田村。ただし試合でのプレーについては「きょうはあんまり良くなかったですね。もうちょっと裏とか抜けられたら良かったんですけど、出し手とタイミングが合っていなかったですし、自分も動き出せていなかったので、もっと裏へ抜け出す良さを出せたら良かったですね。まだ相手の良さが分かっていないし、とっさに名前が出てこないこともあったのでまだまだだと思った」とコミュニケーション面を含めて反省していた。

 今季加入した湘南でも自分の特長を伝え、チームの特長を理解する毎日。高校時代はスピードとテクニックで違いを示してゴールを量産してきたが、プロでは技術、戦術理解の向上などやらなければならないことがたくさんある。

 特に痛感しているのは体力面の向上だ。「ベルマーレは攻撃的で前からボール取ったり、ハードワークするチームなので、自分はまだ1試合持たないというか、1試合終えると疲れきってしまう。ゲーム体力をもっとつけないといけないですし、基礎体力の部分もつけてやらないといけない。相手のコートでボールを取って、という攻撃なのでまだ守備のところで体力がなくなるというか余裕がないですね」と最大の課題について口にする。とにかく早く課題を改善して戦力となること。そして武器である得点力でチームに貢献する。

 湘南をスタート地点にどん欲に上を目指すというFWは「今に満足せずにやっていきたい」。95年2月生まれで15年U-20W杯を目指す世代でもある田村は、それぞれの場所でチームの力を引き出し、自らの力を発揮していく。

(取材・文 吉田太郎)

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