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[ミズノカップIN香川]予選大会から勝ち上がってきた筑紫、選手権出場の広島観音を下す

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[3.29 ミズノカップU-18IN香川 広島観音0-0(PK2-3)筑紫 瀬戸大橋記念公園]

「ミズノカップU-18 IN 香川(うどん県)2013」の出場権を懸けた予選大会、「ミズノグローイングアップリーグIN 山口2012」(12年12月25日~27日)で優勝して出場権を獲得した筑紫(福岡)が、全国高校選手権出場の広島観音(広島)に0-0で突入したPK戦の末、3-2で勝利した。

 進学校対決を福岡の県立校が制した。筑紫は昨年の全国高校総体福岡県予選で16強。今年の新人戦福岡県大会でも16強で東福岡に0-1で敗れるなど、私学勢が上位を占める福岡県の中で上位を目指して奮闘しているチームだ。その中でこの日は総体予選など本格的なシーズン突入前に自信となる白星を得た。

 序盤、動きの多い筑紫がリズム良くスタートした試合は、自力で勝る広島観音が厳しいプレッシャーをかけて流れを引き寄せる。そして左サイドのMF藤井雄大が鋭くゴール前へ切れ込み、前線の清水智貴明比佑樹がゴールをこじ開けようとした。

 ただし、押し込まれる中でも声を出して集中して守ることができるのは筑紫の良さ。最後のところで踏ん張り、逆にMF久保春弥やMF宇野友貴中心に押し返すとFW大山海斗が決定機を迎える場面もあった。広島観音の188cmGK前川天良のビッグセーブに阻まれるなどリードを奪うことはできなかったが、0-0で突入したPK戦で守護神が躍動する。

 先攻・広島観音の1人目のシュートを自身の左側へ誘い込んだGK柴田奨がセーブ。筑紫は2人目が失敗したものの、直後の3人目を再び柴田が止めてリードすると、最後は相手の5人目のキックがゴール左へと外れた。強豪との熱闘で根負けすることなく勝利。主将のCB今崎晴也は「(ミズノカップは)普段やれない強豪とやれるチャンス。強豪相手に何が通用するのか試したかった。(その中で)広島観音に勝てたのは自信になった」と胸を張った。

 2年前には福岡県1部リーグで優勝している筑紫だが、進学校であるために学校行事との兼ね合いもあってプリンスリーグ九州昇格を見送った(参入戦辞退)。それだけに普段は県外の強豪と対戦することはわずかだが、チームは県大会で私学勢の壁に風穴を開けようと必死だ。今回、自ら出場権を勝ち取って臨んでいるミズノカップは間違いなく今後への糧となるはず。中村仁監督が「とにかく後悔を残さないようにしようと言ってきた」と説明したように、練習から全力で取り組むことで強豪との差を詰めようとしているチームは、この日の勝利を含めて今大会の貴重な経験を必ず成果へとつなげる。

(取材・文 吉田太郎)
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