beacon

[ミズノカップIN香川]全国ベスト4目標の初芝橋本、課題の得点力向上させて上位へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

[3.30 ミズノカップU-18IN香川 玉野光南0-0(PK3-4)初芝橋本 瀬戸大橋記念公園]

 ともに黒星発進となった玉野光南(岡山)対初芝橋本(和歌山)戦は0-0でもつれ込んだPK戦の末、初芝橋本が4-3で初勝利を飾った。

 PK戦では2年生の大型守護神、GK立川小太郎が相手1人目のシュートを左手ワンハンドでビッグセーブすると、2人目も完全に読みきって連続セーブ。2-1で迎えた3人目から5人目・FW松本竣也まで3人連続で成功して勝利した。

 ただ今大会、初芝橋本の課題となっているのは得点力だ。試合を優勢に進めながらも0-3で敗れた九州国際大付(福岡)戦を含めて2試合連続無得点。玉野光南がDF久山隆一朝原拓也らの粘り強い対応で得点を許さなかったことも確かだが、初芝橋本は押し込みながらも最後まで得点を奪うことができなかった。

 昨年は総体、選手権ともに全国進出を逃した初芝橋本だが、今年は豊富な運動量でチームを活性化する10番MF江野優真とMF島田侑弥のコンビを軸に機動力と技術を兼ね備えたFW末吉塁やMF原田雄暉、CB浜本凌汰らポイントになる選手を擁し、チーム全体の技術も高い。阪中義博監督も「昨年よりも今年の方が面白いと思います」と評するチームだが、ゴールへの意識はまだまだだ。指揮官は「ボール回しはアプローチされてもできる。でもシュートを打てる場面で打たなかったり。シュートへの意識、ゴールへの意識が足りない。自分たちで崩してしまっている。あと以前に比べたら、シンドい時に行く子や(得点の匂いを)感じる選手が少ないように感じています」。

 ただ、チームはここ1か月間、好守からいい攻撃をすることをテーマにディフェンス面向上を目指してきた。それだけに攻撃はこれからだ。玉野光南戦終了後はチーム全体がやり切れなさを残していたが、愛媛ユースとの3戦目では後半の4ゴールによって逆転勝ち。昨年からの経験者である江野主将が「初橋は全国へ出るチームだと思っていた。誇りをもってやりたい。今年は全国ベスト4を掲げている。監督たちと一緒に上を目指しています。自分たちは仲間意識が高くて、しっかり楽しんでワイワイやっている。監督からも『うるさいくらいのチームになれ』と言われているので、『しゃべる』『走る』チームになる」。

 95年度全国高校選手権4強。選手権出場11回など和歌山随一の実績を持つ伝統校が昨年逃した和歌山の頂点に復帰し、全国で勝負するチームになる。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
ミズノカップU-18 IN 香川2013特設ページ
▼ミズノ・フットボール情報はこちら→http://www.mizunofootball.com/
※別サイトへ移動します

TOP