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[NIKE LIGA NOVA U-16]「苦手意識をもたせよう」瀬戸内、広島県内のライバル・広島観音に6-1勝利

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[8.24 NIKE LIGA NOVA U-16第8節 瀬戸内6-1広島観音 島根県立浜山公園球技場]

 中国地域の強豪10校のU-16チームが優勝を争う「2013 NIKE LIGA NOVA U-16(NLNU16)」は24日、第8節を行い、首位・立正大淞南(島根)を勝ち点3差で追う2位・瀬戸内(広島)は6-1で広島観音(広島)に快勝。この日立正大淞南が敗れたため、瀬戸内は立正大淞南と勝ち点21で並んだ。中国地域のU-16世代の選手育成及び指導者の強化を目的としたリーグ戦、「2013 NIKE LIGA NOVA U-16(NLNU16)」は25日に最終節を行い、初代王者が決まる。

 現在全国高校総体広島県予選4連覇中。全国高校選手権出場こそないものの、サッカー王国のひとつである広島県で台頭してきている瀬戸内がU-16世代でも強さを発揮している。この日の対戦相手は広島県内のライバル校、広島観音。試合前、指揮を執る田中健二郎コーチは今後2年間広島の覇権を争うライバルになる相手との一戦へ向けて「相手にやりたくないという印象を」「苦手意識をもたせよう」とアドバイスを送ったという。その言葉通りに選手たちは6ゴールを奪って快勝した。

 前半をMF安藤拓海のゴールなど2-0で折り返すと、後半立ち上がりにはMF熊谷翔吾が鮮やかにDFをかわして左足で加点する。対する広島観音は中盤で存在感放つMF桐田勝人のドリブル、パスを軸に反撃。そしてMF駒井優樹の左足コントロールショットで1点を返し、その後もスピードのあるFW川本廉がオープンスペースを突き、CB小田翔の思い切った攻撃参加でゴールへ迫る。

 それでも「相手コートでボールを動かそうとやってきた。ただ、ウチは走力。これがないと勝てない」(田中コーチ)という瀬戸内は持ち味の走力、そしてトップ下でボールをおさめたMF沖本拓海や縦のダイレクトパスで攻撃をテンポアップさせたMF佐藤良輔の好配球も武器に得点を重ねた。終盤には沖本のファインショット、CB米田有希の好フィードから抜け出したMF杉浦瞭太の右足シュート、そしてMF藤山泰雅のダメ押しゴールで6-1。佐藤は「(観音は)絶対に広島でライバルになる相手。負けたくないと思って前から積極的にプレッシャーに行こうと言っていた」と快勝を振り返り、優勝の可能性を残して迎える最終節へ向けては「(この大会は1年生にとって)いい試合機会になっている。1年生から結果が出たらいい」。立正大淞南とは得失点差で18離されており、優勝は厳しい状況ではあるが、まずは岡山学芸館(岡山)との最終戦勝利に集中する。

(取材・文 吉田太郎)

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