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[選手権]東海学園の初戦は因縁対決、九州包囲網突破なるか

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 第92回全国高校サッカー選手権大会の組み合わせ抽選会が18日に日本テレビ社屋で行われ、愛知県予選で湘南入団内定のU-18日本代表宮市剛を擁する中京大中京を破った東海学園(愛知)は、1回戦で佐賀東(佐賀)と対戦することが決まった。

 組み合わせ抽選を終えて、鶴田道弘監督は「対戦相手の佐賀東さんについては、今年のチームに関しては分からないけど、ボールを大事にしてやるサッカーという印象がある」と話し、続けて「それにしても、九州大会に混ぜてもらったような感じですね」と思わず苦笑いを浮かべた。初戦の相手だけでなく、勝ち上がった場合に対戦する隣のヤマには福岡県代表(11月23日に代表校決定)、さらに3回戦で対峙するヤマにも日章学園(宮崎)、4回戦のヤマにも長崎総合科学大附(長崎)と熊本国府(熊本)が入っており、近辺に九州勢がズラリと名を連ねるトーナメント表となった。

 今季の東海学園は、ヘディングの強いDF小室貴大、技巧派ボランチの下田拓夢らを中心としたチーム。プリンスリーグ東海では4位と健闘した。愛知県予選決勝の中京大中京戦では、早い時間から走力を生かした守備とポゼッションで主導権を握って優位に試合を進めた。夏の高校総体は全国大会出場を逃したが、隠れた実力派集団だ。鶴田監督は「毎年ここに来る監督さんは、やはり落ち着いていますよね。慣れているんだなと思う。我々は5年ぶりでこんな感じだったかなと忘れている部分もある。ただ、選手にとっては、この年代でこういう(たくさんの人がいる中での)抽選会は良い刺激になると思う」と話したが、経験を積む場はピッチの上でも増やすつもりだ。東海学園は、5年ぶり3回目の出場。前回出場時には初戦でFW赤崎秀平(筑波大、鹿島入団内定)を擁する佐賀東に0-7で敗れており、因縁のカードとなった。九州包囲網のような形となったブロックを勝ち抜くため、まずは初戦でのリベンジを狙う。

[写真]東海学園は隠れた実力派チームだ

(取材・文 平野貴也)
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