「NEXT GENERATION MATCH」に出場するU-18Jリーグ選抜の主将を務めるMF中井英人(神戸U-18)は「普段敵チームの選手たちとサッカーをするのは楽しみです。(部活動の)高校サッカーは(全国大会で)国立競技場というピッチでできていますが、ボクら(Jクラブユース)はできていないので、ワクワクする気持ちと緊張する気持ちがあります。(チームとして)コミュニケーションが取れているか分からないですけど、明日は楽しいサッカーをして、見ている人たちにも楽しいなと思わせるサッカーをして勝ちたいと思います」と憧れの舞台である国立競技場で観衆を楽しませること、そして勝利することを誓った。

　高校3年生中心の日本高校選抜に対し、U-18Jリーグ選抜は1学年下の2年生中心ながら過去4度の対戦で2勝2分。昨年の高円宮杯プレミアリーグWESTで優勝し、Jユース杯も制したヴィッセル神戸U-18から中井やFW米澤令衣ら5人が選出されているのをはじめ、U-17W杯日本代表組のMF三竿健斗(東京Vユース)やDF石田崚真(磐田U-18)ら実力派を擁する今年も勝利を目指す。中井は「ボクの持ち味は展開力であったり、ゴールに結びつくスルーパスなので、明日は初めての国立で(自分の持ち味を)存分に出して、良いプレーがしたいです」と語った。

　昨年もU-18Jリーグ選抜の一員として「NEXT GENERATION MATCH」に出場しているU-17W杯日本代表MF中野雅臣(東京Vユース)は「(昨年は)自分の持ち味であるパスは通用したと思っているんですけど、その中でも点数を決めないと勝てないので、今年はゴールを決める」とゴールへの意欲を強調する。そして「きょう集まったばかりのチームですが、内容、結果ともに高校選抜を上回れるように、今までやってきたことに自信を持ってプレーしたいと思います」と意気込んだ。

　U-18Jリーグ選抜は「NEXT GENERATION MATCH」のために選抜されたメンバー。この1試合だけで解散となるが、野田知監督(神戸U-18)は「明日1日だけのチームになりますが、Jクラブを代表して集まってくれた選手たちと良い内容のサッカーができればと思います。ボク個人として高校のチームは凄くハードワークしてくる印象があります。明日もそのような形になってくると思うのでボールを動かしながら戦っていければと思います」。内容、結果でも上回って、「今年も」勝利する。

(取材・文　吉田太郎)