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昨夏茨城準Vの明秀日立「個をタフにしていく」

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[1.24 茨城県新人大会準決勝 明秀日立高 0-2 水戸啓明高 鹿島ハイツ2]

 明秀日立高は相手を押し込みながらも、1点が遠く、水戸啓明高に振り切られた。立ち上がりから出てきた相手の攻撃をやや受けてしまい、前半7分に失点。その後は相手の縦に速い攻撃に対応したほか、中盤での攻防戦でも優位に立って相手を押し込んだ。そして、萬場務監督が「昨年は足下で捌きたい選手が多かったけれど、今年は抜きに行きたい選手が多い」という特長の通り、MF吉田知樹(2年)やFW小磯克文(1年)の仕掛けからゴールへ迫り、精度の高い左足を持つ左SB石川慶人(2年)のキックも活かして水戸啓明ゴールを脅かした。

 だが、MF平井雅大(1年)の右足ミドルがクロスバーを叩くなど無得点で敗退。優勝には手が届かなかった。それでも、DF石瀧翼やMF飯島脩斗ら1年時に全国総体を経験した個性派が並んでいた昨年から代替わりした今年も力があることを印象付けた。

 萬場監督は「まだ戦術面には取り組んでいません。個をタフにしていくこと。『個の力でどこまで行けるかやってみよう』と言っています。昨年よりも自分たちのスタイルにこだわりたい」と力を込めた。昨年は全国高校総体予選で準優勝。優勝候補の一角として臨んだ選手権予選では惜しくも準々決勝で涙をのんだ。個のレベルを引き上げて、今年は茨城を突破するチームになる。

[写真]後半、ドリブルで仕掛ける明秀日立MF吉田(右)

(取材・文 吉田太郎)

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