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[Rookie League]両軍指揮官の前で1年生がアピール、より可能性示した桐光学園が鹿島学園に快勝

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[5.16 Rookie League Agroup第1節 桐光学園高 5-1 鹿島学園高 時之栖裾野G]

 16日、関東・静岡の強豪校が優勝を争うU-16大会である「2015 Rookie League」の第1節が行われ、A Groupの桐光学園高(神奈川)対鹿島学園高(茨城)戦は5-1で桐光学園が快勝した。

 桐光学園は就任3年目の鈴木勝大監督、鹿島学園もこの4月に就任した亀谷誠監督が1年生の遠征に帯同してベンチに入っていた。トップチームの指揮を執る指揮官が自ら足を運んで視察した1年生のプレー。すでに桐光学園でプリンスリーグ関東に出場している10番FW田中雄大のように、1年生にもトップチームの戦力になるチャンスがある。桐光学園のFW倉持快が「今、トップチームが引き分け続きで『アピールするチャンスだ』と監督からも言われていてみんな燃えていた」と振り返っていたが、両チームの1年生が指揮官の前でアピール。その中で桐光学園が快勝を収めた。

 先制したのは鹿島学園だった。試合開始直後の前半2分、MF梶野航平のアシストからMF橋口凛樹がゴールを奪う。だが桐光学園は5分に田中のラストパスでDFの背後を取った倉持が同点ゴール。20分にMF梶谷佳士が勝ち越し点を奪った桐光学園は、38分にもCB堀川祥哲の縦パスで相手の背後を突いた倉持が再びゴールを破った。

 鹿島学園はベンチから「取りに行け。取りに行け」という声の中で果敢なチェイシングを見せる。そしてキープ力のあるSB向山裕麻や橋口、MF深見陸の展開からFW富岡大智らがスペースを狙った。だが桐光学園はCB加藤優太や堀川が立ちふさがって相手に追撃を許さない。そして、非常によく声の出ていた左SB渡辺大智や高いスキルを見せ続けた田中、MF山形修平がスピード速いショートパスを繋いでアタックを続ける。そして相手の脅威となった倉持や左MF大場隆充がゴールを襲った。

 桐光学園は後半13分には敵陣でインターセプトした田中が右足でGKの頭上を射抜く鮮やかなループシュートを決めて4-1。そして39分にもFW近藤央のクロスを田中が頭でゴールへ沈めて5-1で快勝した。鈴木監督は「このゲームは全然ダメでした」と厳しかったが、それでも「(総体予選などへ向けた)可能性を見極める意味でも来れて良かった」。個々がレベルの高さを示し、指揮官の前でアピールした桐光学園は今後の総体予選、プリンスリーグで1年生が新たに抜擢される可能性がある。

[写真]抜群の存在感を見せた桐光学園FW田中は2得点

(取材・文 吉田太郎)
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