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[プレミアリーグEAST]降格危機の9位・流経大柏「残り3試合、死にもの狂いで」

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[9.19 高円宮杯プレミアリーグEAST第15節 流通経済大柏高 1-2 市立船橋高 流通経済大柏高G]

 13年度の高円宮杯プレミアリーグチャンピオンシップ優勝チーム、流通経済大柏高は逆転負けで降格圏内9位からの浮上ならず。前半終了間際にMF富樫和樹のスーパーミドルで先制したチームは勢いを保ったまま後半を戦っていたが、21分にCKから同点に追いつかれると失速。26分に再びCKから勝ち越しゴールを奪われると、終盤のCB本村武揚、CB黒澤丈を前線へ上げるパワープレーも実らず、1-2で敗れた。

 圧倒的な闘争心でチームを引っ張ろうとするMF菅原俊平主将が怒鳴り声を交えながらチームを鼓舞しようとしていたが、なかなかチームメートの気持ちが前向きにならなかった。MF松本雅也は「(自信が)みんなないっすね。(スタッフたちに)言われて落ち込むんですけど、そこで這い上がってこないとダメ。変わらないと、冬に。上がれないですね」。総体予選決勝で市立船橋に勝った際はチームの盛り上がりがとてもあったという。一週間前の柏U-18戦はチームにいい雰囲気があり、今回の市立船橋戦へ向けてもチームには前向きに臨む姿勢があったが「相手の方が冷静で、気持ちもちょっとの差なんですけど負けたと思う」(本村)。決して内容は悪くなかったが、逆転されたあとに力強さを出しきれずに競り負けた。

 残り3試合。8位の札幌U-18との勝ち点差は1でまだまだ残留のチャンスはある。CB黒澤丈は「1年の頃から見ていたプレミアは勝って当たり前だった。その感じがあったので自分たちも行けるんじゃないないかと思ってこの結果なので。後輩のためにも、流経の伝統のためにも、ここは残り3試合死にもの狂いで勝たなければいけないですね」と力を込めた。

 厳しい状況に本田裕一郎監督が「大ナタを振るうかもしれない」と示唆するほど。選手権予選、プレミアリーグ終盤戦へ向けて楽観視できない状況から立て直して千葉の名門は選手権出場、プレミアリーグ残留を果たすか。

(取材・文 吉田太郎)
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