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[Rookie League]再びAチーム昇格を目指して。攻撃力示した市立船橋FW鈴木「這い上がれるように」

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前半28分、市立船橋高FW鈴木唯人が右足で勝ち越しゴール

[4.30 Rookie League A Group第2節 日大藤沢高 4-3 市立船橋高 時之栖裾野G]

「まだまだ。走れないし、戦えないし、ですね」。市立船橋高の波多秀吾コーチは試合後、勝負どころで相手を上回れずに敗れたチームについて指摘していた。

 今回の遠征は1年生ながら県1部リーグに出場した7名が不在。けが人もいる中で色々な選手にチャンスが与えられた。前日の桐光学園高戦では勝負強さで相手を上回って4-0で快勝したが、この日は4点を奪われる苦敗。一方で県リーグに出場した1年生たちは千葉明徳高の3年生たち相手に1-1で引き分けているだけに、波多コーチは「こっちに来ている選手がどう刺激を受けるか」とより向上心を持ってトレーニングすることを期待していた。

 アピールした選手もいる。FW賀澤陽友は2試合で4得点。またこの試合では左SB小長谷勇樹が攻め上がりからゴールを決めた。そして波多コーチが「ボールの持ち方とか面白いですね」と評するFW鈴木唯人はDF2人を個人技でかわしてゴール。課題もあったが、「あの状況だったらDF2枚だったら仕掛けられるのは仕掛けている」というFWは印象的なゴールを決めた。

 鈴木はAチームから降格した悔しさをエネルギーにしていた。「自分もこの前Aチームに入っていたんですけど、2週間ごとに入れ替えがあって、この状況になっているので腐らずに挫折しても這い上がれるようにしていきたい」と力を込める。幼いころから高校サッカー、市立船橋に憧れて、紹介ではなく自ら練習参加を申し込んでアピールし、進学してきたアタッカー。1年生チームから再びAチームに昇格するために、貪欲に挑戦する意欲だ。

「守備のところはもっと行ける時もあるし、声がけも足りない。自分が試合を決めれるような選手になっていきたい。チームメートにオマエは点決めて来いと言われる。まだ決められない試合もあるので、そこや守備の切り替えなどをもっとこだわっていかないと上には行けないと思う」。こだわって、成長を遂げて、結果を残す。

(取材・文 吉田太郎)
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