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前橋育英の2年生FW榎本は同点ヘッドも敗戦の責任痛感…「この悔しい気持ちを選手権に」

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前橋育英高の2年生FW榎本樹は同点ゴールを叩き出したが…

[12.17 高円宮杯プレミアリーグ参入戦決勝戦 前橋育英高 1-1(PK3-4)磐田U-18 広島一球]

 インターハイ得点王は大一番で豪快なゴールを決めたが、一方で悔しいプレミアリーグ参入戦となった。0-1の後半10分に投入された前橋育英高FW榎本樹(2年)は同35分に同点ヘッド。MF五十嵐理人(3年)の左クロスをドンピシャのタイミングで合わせてゴールネットに突き刺した。

 ゴールについて「ボールが良くてあとは頭で触るだけだった。五十嵐さんの上げるタイミングが良かったのでピンポイントで合わせられたと思います」と振り返った榎本だが、2点目を奪えなかったことを悔しがる。特に後半44分にはスピードを活かした突破で左サイドを打開し、そのままPA深くまで切れ込んで右足シュート。だが、わずかにゴール右へ外してしまう。

 勝っていれば、来年はよりレベルの高いプレミアリーグで戦うことができていた。また、群馬県1部リーグで優勝したBチームにプリンスリーグ関東参入戦を戦う機会を届けることもできていた。だが、それを実現することができなかった。

 インターハイで5得点を挙げて得点王を獲得している186cmFWはこの日、スキルと高さを含めて前線で脅威となっていたが、敗戦の責任を痛感。「(後半44分のシーン)ああいうところで決めていれば。決めなければ、選手権でもそういう結果になってしまう。敗因になったと思います。1点取れたことは良かったと思うんですけれども、勝ちきれなかったのは次の課題。点取れなかったことを改善して選手権とかで点取れたら良いと思います」と誓っていた。

 今はこの悔しさを選手権にぶつけるしかない。「この悔しい気持ちを選手権にぶつけたら絶対に日本一を取れると思う。この負けを忘れちゃいけない。(選手権の)個人としての目標は得点王というのもあるんですけれども、一番はチームが勝つことなので勝って、優勝したいです」。悔しさをバネに少しでも成長を遂げて、選手権でチームを勝たせる。

(取材・文 吉田太郎)
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