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身体絞り、キレと安定感増した大津のU-18代表CB吉村、静学封じに貢献

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大津高のU-18日本代表CB吉村仁志は静岡学園封じに貢献した

[12.14 プレミアリーグプレーオフ1回戦 静岡学園高 1-3 大津高 呉市総合スポーツセンター陸上競技場]

 大津高のU-18日本代表CB吉村仁志(3年)が攻守に渡って勝利に貢献した。前半2分、右サイドからのFKに対して跳躍しようとした吉村が相手DFに手を掛けられてPKを獲得。これをMF大竹悠聖(3年)が右足で決めて先制した。

 技巧派アタッカーが並ぶ静岡学園高との一戦。「内側から無理して突っ込むことなく守備できた。あんまり怖いシュートもなくて、CKだったりもみんな顔合わせて足動かして意地でもゴールに入れさせないという気持ちでやっていた」という吉村は、相手の巧みなドリブルに対応しながら、シュートコース、縦パスのコースを切り、セットプレー含めてPAに入ってくるボールを確実に跳ね返し続けた。

 豪快なヘッドと相手をねじ伏せるようなボール奪取に注目が集まる“素材系CB”だが、経験値が高まり、より安定したプレーができるようになっている。加えて大きかったのは身体を絞ることに成功したこと。一時は身体が重くバランスを欠いた動きになっていたというが、コーチの指示で低カロリーのひじきなどを多く摂取するなど約3kg体重を減らし、72、73kgをキープしている。

 それによって「軽くなったことで(相手の動きに)付いて行けるようになったし、今まで振り回されて重心を動かされていたのが重心を残してやれていると思います」と効果を口にする。6月にU-18日本代表ポルトガル遠征メンバーに選出されているCBは状態良く、選手権予選、プレミアリーグプレーオフを迎え、好守で勝利に貢献している。
 
 選手権初戦で大会注目のU-19日本代表FW西川潤(2年)擁する桐光学園高(神奈川)と対戦することが決まり、彼自身、チームメートの意識も高まっている。「桐光と決まってからみんなの意識も変わったし、ビビっていないですね。(西川は) 自分と(パートナーのCB福島)隼斗で止めると言っている。(全国では)大胆に大きく、目立てるプレーをしたい」という吉村がプレミアリーグプレーオフでより自信をつけて選手権に臨む。

(取材・文 吉田太郎)
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