beacon

[Rookie League]MF齊藤「韮崎高校サッカー部というのは人数ではなくて質」、伝統校は1年生18人で強豪と勝負

このエントリーをはてなブックマークに追加

韮崎高MF齊藤大は一人一人の質を向上させることを誓った

[4.28 Rookie League第2節 韮崎高 0-4 矢板中央高 時之栖うさぎ島G]

 4月28日、関東・静岡の強豪校の1年生たちが90分間ゲームのリーグ戦で力を磨く「2019 Rookie League」はB League第2節を行い、矢板中央高(栃木)が韮崎高(山梨)に4-0で快勝した。

 矢板中央は前半にMF黒澤光成、CB小出勇翔、FW唐橋玖生のゴールで3点を先取。後半にも敵陣でのインターセプトから交代出場FW鈴木響が左足ミドルを叩き込んだ。

 敗れた韮崎だが、「自分の強みは前を向いた時に広い視野を持ってフリーな味方を探せるところ」というゲーム主将のMF齊藤大や精度とスペースを狙う動きを見せていたMF佐藤寧峰、161cmのDF中込祐太らが丁寧なパスワークで相手を外しながら前進。そしてFW熊谷顕士、FW鈴木斗真らのスピードを活かしてPAまでボールを持ち込んでいた。

 結果は無得点で2連敗となったが、0-10と大敗した清水桜が丘高戦後に、選手同士で話し合ったというチームは内容面で一歩前進。齊藤は「昨日の夜にどういう共通意識を持って相手と戦って行こうかということを話して、ギャップだったり、1タッチだったり、三角形という部分ももっと増やしていって戦おうという話をしました。それが少しできたので良かったと思います」と頷いていた。

 選手権で5度決勝進出した歴史を持つ韮崎の今年の登録1年生は18名。他校に比べると少ない状況だ。それでも齊藤は「韮崎高校サッカー部というのは人数ではなくて質だと思うので、一人一人の選手が高い質を持っていれば人数なんか関係ないと思っています」ときっぱり。そして「まずしっかりと全員で一つ一つ勝ちにこだわることを全員が同じ気持ちを持って戦っていきたいと思っています」と力を込めた。

 齊藤は中学1年時に選手権予選を戦う先輩たちの姿を見て、また一宮中時代の恩師に憧れて韮崎への進学を決意。自身の感じた守備面などの課題を改善し、仲間たちと質を高めて伝統校復活を目指す。

(取材・文 吉田太郎)

▼関連リンク
2019 Rookie League特集ページ

TOP