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プレミア復帰の横浜FMユース、ファイナル開催地・埼玉で日本高校選抜に3発快勝

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後半35分、横浜F・マリノスユースはFW星野創輝(右から2人目)が決勝ゴール

[2.8 NEXT GENERATION MATCH 横浜FMユース 3-2 日本高校選抜 埼玉]

 今年、“高校年代最高峰のリーグ戦”プレミアリーグEASTに復帰する横浜F・マリノスユースが、日本高校選抜を破った。横浜FMユースは1、2年生で構成されたメンバー。対して日本高校選抜は第98回全国高校サッカー選手権で活躍した3年生中心のメンバーで、今年からJクラブに加わった選手も4人いた。その強敵を攻め倒す形で勝利。「積極的に攻守ともにグラウンドの中でハードワークして、自分たちの特長を出そう」と選手たちを送り出していたという筒井紀章監督も、彼らのプレーを讃えていた。

「高校選抜さんは優秀な選手たちが多い中で、どういう展開になるかチャレンジすることに重きを置いて戦ったのですが、選手たちが良く最後までしっかりと戦ってくれたと感じております」(筒井監督)

 立ち上がりはビルドアップでのミスが増えていたが、徐々に精度とテンポが向上。コンビネーションで局面を打開していたほか、大きな展開も交えて相手を揺さぶった。そして流れを掴んだまま迎えた前半32分に右サイドの崩しからFW中村翼(2年)が先制ゴール。この1点でよりリラックスして試合を進めた横浜FMユースは、後半7分にも交代出場FW長島大(2年)の絶妙なラストパスから中村が決めて突き放した。

 中村は「攻守ともにハードワークして戦えたのは良かった」と振り返る。加えて、交代出場した選手たちも与えられた出場時間の中で特長を発揮。1点差に迫られて迎えた後半35分には、交代出場のFW星野創輝(2年)が中村のスルーパスで抜け出して冷静にゴールネットを揺らす。そして、「迷わずに撃ちました。(チームの勝利に)貢献できて嬉しい」と喜んだ。

 横浜FMユースは昨年12月のプレミアリーグプレーオフを勝ち抜き、プレミアリーグ昇格。昨年J1で優勝したトップチームに続く形で日本一を目指すチームはこの日、20年12月13日にプレミアリーグファイナルが行われる予定の埼玉スタジアム2○○2で勝利し、4月のリーグ開幕へ向けて弾みをつけた。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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