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[MOM3535]流通経済大柏FW中山詠人(3年)_インハイメンバー“滑り込み”へ、俊足FWがゴールでアピール

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前半、流通経済大柏高FW中山詠人が先制ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.30 和倉ユース大会準決勝 流通経済大柏高 1-1(PK2-1)大津高 和倉多目的A]

「自分がBチームということもあって、少しでも結果を残さないとトップチームに上がれないので、最低でも点を取ってチームに貢献できればと思っていました」。流通経済大柏高(千葉)はFW中山詠人(3年=クラブ・アストーレ出身)が先制点。ショートコンビネーションから3年生FWは小さなスペースを活かしてボールを止め、右足シュートをゴール左へ叩き込んだ。

「練習してきた形です。試合で表現できて良かった」と中山。この日は鋭い動きで相手DFに襲いかかり、パンチの効いたシュートを打ち込んでいた。2点目を奪うことはできなかったが、持ち味の運動量とスピードを発揮して存在感。榎本雅大監督はインターハイ登録メンバーに「滑り込む可能性あるよ」と頷いていた。

 流経大柏は先発やAチーム入りを狙う選手たちが、和倉ユース大会の準々決勝、準決勝を戦った。中山はBチームの練習試合を含めてゴールを重ねるなどアピール。ただし、エースFW川畑優翔(3年)や、現在Aチームの前線で怖さを発揮しているFW清水蒼太朗(3年)らを追う立場であることに変わりはない。また、この日の大津高(熊本)がサブ組中心だったことは確かだが、インターハイ2回戦で対戦する可能性のある強敵からゴールを奪ったことは自信になったようだ。

「今日大津相手に点を決められて、インターハイメンバーに入ってもここで点を決めたことで自信を持てるので、そのインターハイでも点だったり、結果を残せるように頑張りたい」と力を込めた。

 中学時代に流経大柏の試合を見て憧れ、進学。「前での仕掛けだったり、プレー一つ一つの強度だったりを練習からしっかりやっているので成長できたと思います」と実感している。なかなかAチームでプレーする機会を得られなくても、FWとしてシュート練習を重ね、またパス成功率向上にも取り組んできた。

 31日に開催される青森山田高(青森)との和倉ユース大会決勝でチャンスを得られれば、全力でゴールと勝利を目指すだけ。「結果を残して優勝できるように頑張りたい。(青森山田は)身体強いし、高さもあると思うんですけれども、自分のスピードだったら通用すると思うのでしっかり、出していきたい」。決勝に限らず、与えられた場所で結果を残し、信頼を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)
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