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先発奪取狙う京都橘FW芳賀海斗が交代出場で値千金の決勝点

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後半36分、京都橘高FW芳賀海斗が決勝点

[9.11 高円宮杯プリンスリーグ関西第12節 京都橘高 1-0 金光大阪高 YANAGI FIELD]

 先発奪取へアピールの一撃だ。後半20分に“3枚替え”で投入された京都橘高FW芳賀海斗(3年=ヴィッセル神戸伊丹U-15出身)が決勝点。後半36分、FW木原励(3年)からパスを受けた背番号9は、「バイタルエリアの部分は得意なので決め切ってやろう、と思いました」とストロングポイントのドリブルで仕掛けて右足を振り抜く。

 クリーンヒットしたシュートではなかった。だが、コントロールされたボールは1バウンドしてゴール右隅へ。インターハイ予選で敗退し、自身のスタメンの機会も減少する中で「(米澤一成)監督にもアピールしていかないといけない」と意気込むFWがチームに待望の1点をもたらした。

 この日、芳賀はゴール前やアタッキングサードでDFを引きつけて決定的なラストパスを通していた一方、得点後の味方をサポートする動きや切り替えの速い攻守も印象的。「点獲った後は気が緩みがちなので、(そこで失点してしまったら)獲った点がもったいない。絶対に点獲らせないという気持ちでやっていました」。その思いの強さも1-0の勝利に繋がった。

 インターハイ予選は初戦と準決勝でゴールを決めたが、大事な決勝でゴールを決めることができなかった。「東山との決勝でそんなに良いプレーができていなかった。選手権という大舞台で活躍したいし、活躍したいという気持ちでやってきました。今、監督に求められているのはスコアで、点獲ることを目指してやっています」という芳賀が、今後も得点することにこだわり、多くの白星に貢献して先発の座も勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)
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