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前橋育英は個もプレミアで「できる」「通用する」。MF小池直矢がFC東京U-18から2発

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後半26分、前橋育英高MF小池直矢が同点ゴール

[4.17 高円宮杯プレミアリーグEAST第3節 FC東京U-18 4-3 前橋育英高 東京ガス武蔵野苑多目的グランド]

 プレミアリーグ初挑戦の前橋育英高、は後半アディショナルタイムの失点で初黒星。だが、リーグチャンピオンになった歴史を持つ強敵にチームで渡り合い、個人個人が通用するところも示した。中でもU-17日本代表MF小池直矢(3年=ウイングスSC)は2得点。ヒーローにはなれなかったが、武器の得点力を発揮した。

 まずは前半2分にFKの流れから先制ヘッド。「立ち上がりから行こうという気持ちがあって、杉山(陽太)が『ここしかない』というところへ折り返してくれたので、あとはGK見て流し込む形で、あの点は勢いづけられて良かったと思います」というゴールでチームを勢いづけた。

 前半26分にはバイタルエリアでのターンから仕掛けて左足シュート。「得点は常に狙っているんですけれども、個で決められる選手になりたいので積極的に行っています」という小池は、後半にも個で左足を振るところまで持ち込もうとしていた。

 そして、積極的にゴールを目指し続けた背番号9は、仲間からの好パスを2点目のゴールへ結びつけた。2-3の後半26分、前橋育英は投入されたばかりのMF福永竜也(3年)が左サイドからクロス。「上げた瞬間見えなかった」と振り返る小池だが、「あの形、練習しているんですけれども、勢いよくニアに飛び込めばボール来るのは信じている」とニアへ向かい、相手に厳しくチェックされながらも右足を伸ばす。

 執念で触ったボールは、そのままゴールネットへ。小池は「あれはクロスが良かった。『ここしかない』という感じで合わせられた」と福永に感謝した。これで2戦3発。プレミアリーグの舞台で「全然できる」「全然通用する」と実感しているが、「前回の試合(1得点の市立船橋高戦)はまだまだ獲れたし、今回の試合もまだ2点くらい獲れたと思うので、全然満足していないですし、もっと獲っている選手もいるので負けないようにやっていきたい」と引き締めた。

 昨年はSHとして活躍。特に左サイドでのプレーを得意とするが、現在はチーム事情で前線を務めている。それでも、スピードに乗ったドリブルからのシュートや高打点ヘッドなどを操る小池は、得点できる力を発揮中。より活躍し、得点を重ねて、初挑戦のプレミアリーグでもっと「できる」ことを証明する。
 
(取材・文 吉田太郎)
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