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[関東Rookie League]武南MF大熊來瑠が間接視野の広さとスキルの高さ武器に躍動。U-16代表入りした先輩に続く

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武南高MF大熊來瑠は強豪対決で存在感ある動き

[4.23 関東Rookie LeagueBリーグ第1節 武南高 1-2 山梨学院高 時之栖うさぎ島G]

 1年生で伝統校の10番を背負い、U-16日本代表候補へ駆け上がった先輩に続く。武南高はルーキーリーグ初戦を1-2で惜敗。だが、10番MF大熊來瑠(1年=クラブ与野出身)が異質の動きでチームを引っ張った。

「間接視野の見える範囲が他の選手よりも広いと思います。小学校の時とか後ろチラチラ見たりして」という大熊は、寄せてくるDFの位置を把握しながらドリブル、パス。わずかに空いたスペースへボールを運び、DFにユニフォームを引っ張られながらも前進する力強さを見せるなど簡単には止まらなかった。

「相手の予測を裏切る」ことが強みの大熊は、DFのプレッシャーを逆手に取った配球も印象的。「結構自分に自信もあって。全然やれると思っていたんですけれども、もうちょいボール欲しかったかなと。フリーでボールをもらいたかったんですけれども、なかなかもらえなくて。寄せも速かったので。もっと得点絡んで自分で点を決めたい」。強豪・山梨学院高相手にスキルと判断力の高さを示したが、本人は“もっとできる”と考えている。

 すでにトップチームを経験し、手応えも得て帰ってきた。昨年、武南は1年生MF松原史季(現2年)が春からAチームの公式戦を経験し、選手権予選は10番を背負って健闘。11月にU-16日本代表候補に初招集されている。

 大熊は「近くに良い先輩がいるので、松原君を参考にしていきたい」。松原のように下級生からAチームで試合に出ること。そして、全国大会を経験し、上のステージへ駆け上がっていく意気込みだ。

 県外の強豪校からの誘いもあったが、内野慎一郎監督の影響や、父が武南のOBということも理由に埼玉の伝統校へ。MFイスコやMFジャック・グリーリッシュを目標に武器や、課題の体力面も強化し、ルーキーリーグやAチームの公式戦で大暴れする。

(取材・文 吉田太郎)
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