beacon

[球蹴男児 U-16] 「覚悟はあります」。FWからCBコンバートの淵上聖直は堅守・筑陽学園を支える存在へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

CB淵上聖直は堅守・筑陽学園高を支える存在へ

[5.4 球蹴男児 U-16D1第2節 日章学園高 5-0 筑陽学園高 大津町運動公園陸上競技場]

 筑陽学園高(福岡)は前半、日章学園高の猛攻をよく凌いでいたが、後半立ち上がりにスーパーゴールを決められると、そこからの4分間で連続失点して0-3。その後も、2点を失い、0-5で敗れた。

 CB淵上聖直(1年=筑陽学園中出身)は「前半は結構マークの受け渡しができていたんですけれども、1点目失点した時からガタガタとなってしまって……。もっとやらなきゃいけないと自分の心の中では思っていました。(課題となったのは)体力面や止めて蹴る、あと声の部分。時間が経つに連れて声が段々減っていった」と振り返る。

 一度切れた集中力、90分間ゲームの疲労、精神的な影響もあって筑陽学園の身体は動かず。前日の大津高戦は後半に意地を見せて1点を奪い返したが、この日はゴールが遠く悔しい2連敗となってしまった。

 生井隼人コーチは「何が通用して何が通用しないか。まだまだ高校レベルになっていない」と厳しい。それに対して淵上は、「選手権全国を目標にしているので、全員で声を出して全体が繋がるように。(コーチから教わったことや、試合で学んだことを)頭に叩き込んで、全員が同じ方向を向かうようにしていきたい」と宣言。同年代の強豪校との2試合で現状の力を理解したチームは、ライバルたち以上の日常を目指していく。

 淵上は元々ヘッドの強いFWだったが、今大会からCBにコンバート。コーチ陣の提案で始めたCBだが、「インターセプトとかピンチを救うのがDFの役目なので。そういうところが楽しいです」。カバーリングやヘディングの強みに。今回、強豪との連戦で学んだ淵上は、CBとして成長していく「覚悟はあります」と意気込んでいた。

 伝統的に堅い守りが特長の筑陽学園は、毎年のように力のあるCBが出てきているチームだ。淵上はFWでのプレーも想定しながら、守りを徹底的に磨いて堅守・筑陽学園の中心選手へ。そして、チームの守りを改善し、支え、勝利に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
2022 球蹴男児U-16リーグ特集ページ

TOP