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5試合連続無失点で和倉ユース優勝。チーム一のハードワークで日大藤沢支えたMF宗次柊磨

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“チーム一”の運動量、ハードワークで日大藤沢高を支えたMF宗次柊磨

[8.10 和倉ユース決勝 青森山田高 0-0(PK0-1)日大藤沢高 城山陸]

 日大藤沢高(神奈川)は、和倉ユース大会予選リーグ最終戦から5試合連続無失点で優勝。DFラインやGK岡本亜鶴主将(3年)の活躍が大きかったが、中盤の選手たちの奮闘も見逃せない。チーム一のハードワークを心掛けているMF宗次柊磨(3年=横浜FC Jrユース)は、ボール奪取力に秀でるMF野澤勇飛(3年)とボランチコンビを組み、決勝でも運動量を増やして走り回った。

 縦に速く、セットプレーを武器とする青森山田高に対し、ボールの落ちどころを予測。周囲のカバーリングも意識しながらプレーを続けた。切り替え速くスペースを埋める動きやセカンドボールの回収力を準決勝に続き、決勝も発揮。苦しい戦いだったが、無失点で優勝を勝ち取った。

 セカンドボールを拾った後、自身を含めて198cmFW森重陽介(3年)や俊足MF岡西亜憐(3年)をターゲットにしたパスが増えてしまったことは反省点。「近い人にしっかりつけて、もう一回(ポジションを)取り直して、ポゼッションしようというのが今後の課題」と分析したが、チームの距離感が向上した点など前向きに捉えていた。

 自身のプレーについては、「運動量だったり、チームが一体となれるような声がけだったり、自分のプレーも2度追いとか、仲間のカバーとか全部含めて運動量というところで貢献できているんじゃないかというのがある。(一方で)ゲーム作るところはポゼッションするチームに比べると劣っていると思っていますし、やれるようにしたい」とコメント。課題の改善を求める一方、チーム一と自負するハードワークを継続する意気込みだ。

「個人としては、運動量、ハードワークはチームで一番できているという自信になっていますし、そこは誰よりもピッチの中で一番続けて、ポゼッションや、身体つきの部分は山田の選手と比べても全然細いですし、身体をつけて、ボールを奪ったり繋いで散らしたり、真ん中としての総合的な能力を選手権までどれくらい上げられるかだと思います」と今後への抱負を口にした。

 表彰式後は横浜FC Jrユース(神奈川)時代のチームメートで青森山田高(青森)のエースFW小湊絆(3年)と短い会話。「久しぶりに、3年間ずっと会っていなかった。(会話は)『お互い、頑張ろう』と。アイツは去年から活躍していて(負けたくない気持ちがある)。でも、楽しかったです。やっていて」。昨年度、青森山田高の3冠獲得に貢献している旧友に負けないように努力し、目標の選手権で今まで以上にチームを助ける。

(取材・文 吉田太郎)

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