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帝京の俊足レフティーMF樋口晴磨がファインショット2発。雰囲気を変える選手、相手にとって怖い選手へ

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前半21分、帝京高MF樋口晴磨(3年=鹿島アントラーズつくばジュニアユース出身)が先制点を喜ぶ

[4.1 高円宮杯プリンスリーグ関東1部第1節 帝京高 2-2 健大高崎高 帝京北千住G]

 2-0から追いつかれてドロー。ヒーローになることはできなかったが、帝京高(東京)MF樋口晴磨(3年=鹿島アントラーズつくばジュニアユース出身)がインパクトのある2発だ。

 まずは前半21分、今治内定CB梅木怜(3年)のロングフィードに右ハイサイドで追いつくと、ドリブルで中央へ仕掛ける。そしてニアへ素晴らしい左足シュート。「いつもカットインまで良い形作ってもファーにフカしちゃうことが多くて、きょうニアの方に打てば入り込むかなと思って、しっかりそこで打てたので入って良かった」。会心の一撃でチームを盛り上げた。

 さらに後半5分、左サイドからのラストパスに走り込むと、左足ダイレクトでゴールへ突き刺して2点目。ファーにも味方選手がいたが、「自分が決めたい」という思いをゴールに結びつけた。

 ウォームアップエリアにいたチームメートも大興奮。2つ目のファインゴールを決めた樋口だが、「結果を残せたのは良いんですけれども、チームが勝っていないので。チームが苦しい時に自分が消えちゃったりしていたので。自分が雰囲気を変えれるくらい持っていきたい」と誓っていた。

 10日前のイギョラカップでは先発を外れたものの、努力を重ねてポジションを奪い返した。スピードのあるレフティーはFWガレス・ベイルが憧れ。スピードを活かしたポケットへの動き、縦への仕掛けやカットインからのシュートを磨き、「相手に怖いと思われる選手になっていきたいです」という姿に近づく。

 帝京は悔しいドローに終わったが、FW山崎湘太(3年)やDF畑中叶空(2年)、川崎F U-18から加入したDF田所莉旺(2年)を欠く中で前向きな戦い。山下高明GKコーチも「良いところも見えた。夏以降、どう変化するか見たい」とコメント。トレーニングで強度を上げ、守備面や崩しの質、仕留める力を向上させてプレミアリーグ昇格、選手権日本一に挑戦する。

(取材・文 吉田太郎)

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