beacon

[関東ROOKIE LEAGUE]鹿島学園は2戦9発。流れ変えた左SB清水朔玖の目標はルーキー優勝、3年間で全国4強超え

このエントリーをはてなブックマークに追加

鹿島学園高の左SB清水朔玖(1年=C大阪U-15出身)は自信を持つキック精度を活かし、決勝点を演出

[4.23 関東ROOKIE LEAGUE Bリーグ第2節 鹿島学園高 4-1 清水桜が丘高 時之栖うさぎ島G]

 2戦9発。優勝、Aリーグ復帰へ後半発進だ。鹿島学園高(茨城)は「2023関東ROOKIE LEAGUE」Bリーグ開幕戦(22日)でMF酒井束颯の2ゴールとFW堀樹矢、DF齊藤空人、MF松本金太朗も決めて東海大相模高(茨城)に5-1で快勝。続く23日の第2節でも清水桜が丘高(静岡)に4-1で勝ち、2連勝を飾った。

 清水桜が丘戦は開始直後から攻め合う展開に。鹿島学園は2分、こぼれ球を松本が左足で2試合連続ゴールを決める。その後もMF木下永愛やMF西川大翔を軸にボールを保持した鹿島学園は、前線で183cmFW山田空羽斗がフィジカル能力の高さを発揮。中央、サイドから相手守備陣にプレッシャーをかける。

 相手GKの好守と鋭いカウンターに苦戦していたものの、31分に「ストロングポイントはキックの精度や走れるところ、対人の強さや体の強さです」という左SB清水朔玖の右足FKからDF中川光星が追加点を奪う。

「(追加点で)みんなの雰囲気もだいぶ良くなって調子も良くなった」という清水は、元々SHでC大阪U-15時代の全日本ユース(U-15)選手権からSBにチャレンジ。同大会3位に貢献している。その左SBはこの日、攻め上がりに加えて相手の俊足MF鈴木勇翔の仕掛けに対応。CBのサポートも受けながら、内側を切り、清水桜が丘の特長の一つを消していた。

 鹿島学園は前半41分に左サイドのドリブラー、MF佐藤誠隼が加点。後半に1点を許したものの、試合終盤にも西川が決めて計9得点、2連勝で開幕2試合を終えた。「目標は優勝です」(清水)というROOKIE LEAGUE Bリーグ優勝へ好発進だ。

 清水は高校での全国大会出場を目指して大阪から茨城の名門校へ進学。現在は環境に慣れて日々楽しみながら成長を目指している。C大阪U-15の先輩で現在、海外クラブからも注目されているMF千葉大舞(興國高)が憧れの存在。「人柄、サッカーも上手くてボールタッチも繊細なので」。自分は別の道へ進んだが、鹿島学園で「SBでもどんどん運動量増やしていって前に上がって点に絡めるように頑張っていきたい」と意気込んでいる。

 高校1年目の今年の目標はAチームに昇格し、全国大会に出場すること。そして、3年間で鹿島学園の最高記録である全国4強を「必ず超えます」と誓った。

(取材・文 吉田太郎)

TOP