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[関西 U-16 ~Groeien~]四中工で成長、目標実現誓ったチームリーダーMF丹羽伶介、左利きのフィニッシャーMF工藤悠眞

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MF工藤悠眞(1年=JFAアカデミー福島出身、左)とMF丹羽伶介(1年=FC北陸 U-15)は四日市中央工高での成長を続けて上のステージへ

 三重の名門・四日市中央工高は、「関西 U-16 ~Groeien~」G2リーグ第1節の大阪桐蔭高(大阪)戦が延期に。29日はダイセル播磨光都第1グラウンドで大阪産大附高(大阪)と20分×5本の練習試合を行った。

 現時点での主力組が中心となって戦った1、2本目は、2本目に「得点というところはこだわってアップからやっていたので、得点できて良かったと思います。最後の左足のフィニッシュのところを見て欲しいです」というMF工藤悠眞と、下田祐輔コーチが「技術はこれからですが、受けるタイミングが良くて、前にゴリゴリ行ける」と説明するFW増田莉久がゴールを決めて2-1で競り勝った。

 この日は、「自分のストロングはコーチングとボール奪取。一個一個サボらずに正確なポジションを取れるところです」というチームリーダー・MF丹羽伶介が特に声でチームをサポート。また、MF川井航が的確な配球でリズムを作った。彼らのほかにも、パワーがあり、1対1に強いCB牧野蹴斗ら力のある選手がいる。開幕戦はお預けとなったが、選手たちは目標を持って「関西 U-16 ~Groeien~」に挑む。

 丹羽は「自分は中学校の時に守備的MFでやっていたんですけれども、グロイエンで得点にもこだわって、結果も出せるように、アシストと得点両方できるようにやっていきたいと思っています」と力を込め、工藤は「グロイエンはチームで決めた2部で3位以内という目標があるので、そこに向けて自分の目標である5ゴール5アシスト以上を達成できるようにどんどんシュートを狙っていきたいです」と意気込んだ。

 丹羽と工藤はそれぞれ成長と目標実現のために伝統校の門を叩いている。FC北陸 U-15(石川)出身の丹羽は22年ワールドカップで活躍したFW浅野拓磨らを輩出したチームで自分を磨き、プロになるために四中工へ進学した。また、三重出身で、JFAアカデミー福島で中学3年間を過ごした工藤もプロ志向。サッカーに費やす時間を増やすため、自宅から自転車で通える四中工への進学を決めたという。

 伝統校で他校に負けない3年間を過ごし、自分自身とチームの目標達成を目指す。工藤は「3年後、このメンバーで全国優勝を目指しているので、そこへ向けて、日々のトレーニングから全員でしっかりとやっていきたい」と引き締め、元イタリア代表MFガットゥーゾが目標の丹羽は「まだまだ成長できると思うので、キャプテンとしてチームの心臓になれるように、これから切磋琢磨して頑張りたい」と誓った。 

(取材・文 吉田太郎)

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