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[関西 U-16 ~Groeien~]三田学園は初のG1リーグ挑戦。左足、1対1強みのMF佐伯太壱は「グロイエンで結果出して」上へ

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G1リーグ初挑戦の三田学園高を引っ張るMF佐伯太壱(1年=ヴィッセル神戸伊丹U-15)

[4.30 関西 U-16 ~Groeien~G1第1節 東山高 2-0 三田学園高 ダイセル播磨光都第2G]

「関西 U-16 ~Groeien~」G2リーグからG1リーグ昇格組の三田学園高(兵庫)は、黒星スタート。だが、王者・東山高(京都)相手に渡り合い、チームリーダーのMF佐伯太壱(1年=ヴィッセル神戸伊丹U-15)は「緊張しながらもみんな最初思っていたよりも自分たちできるなと思っていたので、勝つことはできなかったんですけれども、勝ちの流れを次の試合からつけていきたい」と力を込めた。

 MF松尾優希が相手GKに触れるまで寄せるなど、前からアグレッシブなプレッシング。相手に剥がされ、サイドを突破されるシーンもあったが、守備範囲の広く戦うCB山崎駿太朗やボール奪取力を見せたMF谷田聖がマイボールに変えるなど、粘り強く戦っていた。そして、サイドからの攻撃でセットプレーを獲得。佐伯の左足プレースキックやロングスローを交えてゴールに迫った。

 だが、前半34分と36分にいずれもセットプレーで連続失点。また、攻撃の中心となっていた佐伯は、個人として、チームとしても決定力が課題になったことを指摘する。そして、「(個人としては、)もうちょっと1対1を仕掛けられるように頑張りたい。決定力をつけてチームを勝たせたい。自分の1対1のストロングを活かしたら自然と点入るし、勝っていけるかなと思います」とより自分の武器を発揮することを誓っていた。

 三田学園は私学の進学校。サッカー部は最終下校時間が他に比べて遅いというが、佐伯は「勉強は行き帰りの電車とかで単語帳を見たり、先輩たちも補っているので真似しています」。また、中学時代から変化し、積極的に声を出したり、雰囲気づくりするなどサッカーに取り組む姿勢も徐々に変わってきているようだ。

 プレー、声でもチームを引っ張る佐伯は、同じレフティーで気持ちの強い日本代表MF堂安律や、1対1の強さに憧れるマンチェスター・ユナイテッドMFアントニーが目標の選手。その佐伯は高校3年間へ向けて「グロイエンで結果出して、上の学年で出て、チーム勝たせて、自分が(同級生たちよりも)先に全国経験して自分の代でも全国を目指したい」と誓う。課題を改善し、武器を磨いて、三田学園にとって初のG1リーグで結果を出す。そして、Aチームでのチャンスを掴み、全国でまた学ぶ。

(取材・文 吉田太郎)

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