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[球蹴男児U-16]鹿児島実が後半45+4分の決勝点で勝ち点3奪取!自分たちの評価は「まだまだです」

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後半45+4分、鹿児島実高がDF新地諒太の決勝点を喜ぶ

[5.3 球蹴男児U-16リーグD2第1節 那覇西高 1-2 鹿児島実高 大津町運動公園多目的B]

 劇的な白星で勝ち点3をもぎ取った。鹿児島実高(鹿児島)は「2023球蹴男児U-16リーグ」のDivision2開幕戦でチーム沖縄の那覇西高と対戦。後半アディショナルタイムの決勝点によって、2-1で競り勝った。

 選手権優勝2回の名門校が執念白星。鹿児島実のチームリーダーMF小幡心雅(1年=鹿児島ユナイテッド出身)は、「声掛けとかキャプテンとしてしてまだまだなんですけれども、全員で勝ちに行く姿勢とかできたんじゃないかと思います」と頷いた。

 この日は立ち上がりから那覇西の勢いのある攻撃を受ける形に。この時間帯を凌ぎ、前半14分には高精度の左足キックを見せていた左WB東郷龍和の左足クロスをFW曽木悠汰が頭で合わせて先制した。

 だが、那覇西にボールを保持される時間が増加。鹿児島実は縦パスからFW常盤大樹と曽木の2トップが決定機を作り出していたこともあってか、やや一発狙いの攻撃になってしまう。チャンスで決めきれず、逆に押し返されるなどなかなか流れをつかめない展開に。それでも、後半はDF竹井昴生や小幡が縦パスをつけるシーンを増やし、リズムを好転させていた。

 GK古賀貫太郎の好守などで2点目を封じた鹿児島実は終盤、相手を押し込んで連続攻撃を繰り出す。那覇西の粘り強い守備の前に決め切れずにいたが、焦れずに攻め続けて1点をもぎ取った。後半45+4分、常盤の左CKをファーから走り込んだ181cmDF新地諒太が頭で劇的な決勝点。小幡は鹿児島実へ進学した理由について、「上手いサッカーよりは強いサッカーに憧れて。あとは団結して勝ちにいくところ」と説明していたが、土壇場での強さを発揮した名門校が、勝ち点3を勝ち取った。

 ただし、小幡は「(各選手)自分がやりたいことしかできていない。まだチームとしてやらないといけないことはできていない。まだまだです」と厳しい。自身についても、「自分のプレーはまだまだ。セカンドとか、攻撃も決定的なパスとかチームを勝たせる選手ではまだないので、まだまだかなと思います」と厳しい評価を下していた。

 小幡の理想像はAチームで主将のMF原口順多(3年)。「チームをまとめ上げているところとか、攻守に渡ってチームの中心選手になれる、なくてはならない存在」という先輩のようなリーダーになって「(宿敵・神村学園高の全国出場が続いているが)全国、自分たちが行って日本一を取りたいです」。厳しい戦いを乗り越えながら強くなる。

鹿児島実高のチームリーダー、MF小幡心雅(1年=鹿児島ユナイテッド出身)は自身、チームの戦いを反省

(取材・文 吉田太郎)

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