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市立船橋は守りの要・CB五耒凌空が気合いの先制ヘッド&今季初の無失点

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前半38分、市立船橋高CB五耒凌空(3年=鹿島アントラーズノルテジュニアユース出身)が先制ゴール

[5.21 高円宮杯プレミアリーグEAST第7節 市立船橋高 2-0 前橋育英高 千葉県フットボールセンター]

 注目エース郡司璃来(3年)を欠いたゲームで守りの要が先制点を決めた。前半38分、市立船橋高(千葉)は左CKからCB五来凌空(3年=鹿島アントラーズノルテジュニアユース出身)がダイビングヘッド。強烈な一撃をゴールネットに突き刺した。

 市立船橋はボールを保持して攻め続けていたが、郡司不在の影響もあってかなかなか相手ゴールを脅かすことができていなかった。その中で五耒はセットプレーから、「(自分が見て欲しい)1番はヘディング」という武器で先制ゴール。五耒は「流れの中で決められないなというのがあったので。セットプレーが鍵になるというのは分かっていたので、そこで気合い入れていきました」。仲間がフリーの状況を作ってくれたことに感謝。練習通りの、また気合いのゴールだった。

 この日、五耒は今季初の無失点勝利にも貢献した。これまではカバーリングの距離感やパスコースの切り方などが課題となって失点を重ねていたが、改善してきた成果を発揮。今年になってからコンビを組むCB宮川瑛光(3年)との連係も徐々に良くなってきている手応えがある。

 個人としては、守備面でもヘディングの強さを表現。相手の長いボールを弾き返し、他のDF陣とともに体を張ってゴールを守り続けた。無失点は自信に。「今までゼロで抑えるということがなかったので、きょう危ないシーンもあったんですけれどもとりあえずゼロで終わったのは次に繋がる。次はもっと危ないシーンも減らせられれば良い」。名門校の守りの要が背負ってきた5番の後継者は、堅守に加え、よりリーダーシップを取ることを自身に求めている。

「今までも5番といったら守備も強いし、リーダーシップもというところがあるんでそこは見習っていかないといけない」。そして、相手の裏抜けへの対応や縦パスを入れるタイミングの向上などを掲げていた。

 プレミアリーグではようやく今季初勝利。だが、7試合中6試合で勝ち点を上げるなど強敵相手にも戦えているという感覚がある。「入学当初からは市船でスタメン取って全国優勝するという目標で入ってきて、ちょっとずつその形に近づいてきている」。それを実現するために、個人も、チームもよりレベルアップが必要。守りの要は課題と向き合い、これから無失点ゲームを1試合でも多くする。

ヘディングシュートをゴールに突き刺した

(取材・文 吉田太郎)
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