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[SBSカップ]アジアで感じた課題に取り組むMF矢田龍之介(清水ユース)。SBSカップで改善と違いを示す

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静岡ユースMF矢田龍之介(清水エスパルスユース、2年)にとってSBSカップは課題改善と違いを示す大会に

[8.17 SBS杯第1節 静岡ユース0-0(PK3-5)U-20関東大学選抜 草薙陸]

 静岡ユース(静岡県高校選抜)の注目MF矢田龍之介(清水エスパルスユース、2年)にとって、SBSカップは課題に取り組んできた成果を示す場になっている。U-17日本代表の矢田は、優勝したU17アジアカップで準決勝、決勝など4試合に先発出場。準決勝では先制点を決めたほか、鋭い縦パスで2点目のゴールを演出したが、本人はもっと活躍できたという思いを抱いている。

「守備の部分でもっと貢献できたというか、課題は明確になった。攻撃のところでもっと運動量を増やしていればもっと活躍できたと思う」

 帰国後にまず取り組んできたことは守備。この日は2、3歳年上のU-20関東大学選抜との戦いだったが、「前半は球際のところで取り切れたところもあったし、そこはアジアで言われてきた課題として取り組めているとは思います」。ユース年代では感じられないような圧力、球際の強さの中で奮闘。ただし、納得はしていない。

 前半は良い形の守備から攻撃に移し、ショートカウンターの起点に。だが、「その質や相手が脅威になるようなパスやシュートは増やさないといけなかった」と首を振る。後半は相手にボールを保持され、攻撃も単調なものに。状況を変えられなかったことを悔しがった。

 世代を代表するボランチは、特に攻撃面への期待値が大きい。課題の守備を改善し、攻撃では違いを生み出すこと。U-17ワールドカップで活躍を目指す矢田は、SBSカップの強敵との戦いでも自身に高いレベルを求めていく。「次は後悔がないように、明日からもっとやっていきたい」。18日はU-18日本代表と対戦。今後、個人昇格をしていく上で競争するライバルたちとの戦いだ。

「明日は個人的にも楽しみだし、違いを見せなければいけないと思っているので、今日よりも断然良いパフォーマンスを出せるように、今日から良い準備をしていきたいと思っています」。静岡ユースの中心人物が、U-18日本代表撃破の原動力になる。

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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