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[MOM4430]東海大高輪台DF椎橋拓己(1年)_FC LAVIDA出身のCBが昌平をシャットアウト

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東海大高輪台高CB椎橋拓己(1年=FC LAVIDA出身、左)が中学時代のチームメート、昌平高MF伊藤隆寛らを相手に無失点

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.18 NBチャンピオンシップU-16準決勝 東海大高輪台高 0-0(PK4-2)昌平高 時之栖うさぎ島G]

 元チームメートたちをシャットアウト。東海大高輪台高(東京)を「ニューバランスチャンピオンシップU-16」決勝進出へ導いた。

 CB椎橋拓己(1年=FC LAVIDA出身)は、中学生時代のチームメートたちが多数所属する昌平高(埼玉)と準決勝で対戦。一度練習試合で負けている相手を60分間無得点に封じ、PK戦で上回った。

 相手は個々の技術力が非常に高い。その中で特に意識していたのは、「シュートを打たせないように、シュートコースを消して必ず面に入る。(また、)粘り強く対応して必ずどっちかのコースに行かせる」ということ。インターセプトや対人守備を得意とする椎橋は、後半18分に相手FWの決定的なシュートをブロックするなど集中力高く守り抜いた。

 また、「下の方が、自信があります」というCBは、ビルドアップでも貢献。PK戦では3人目に登場し、右足でゴールを破った。「(対昌平で)燃えるモノがありました」と振り返る椎橋は、旧友やFC LAVIDAも指導する昌平高スタッフの前で奮闘。成長した姿を示した。

 東海大高輪台の相馬哲平コーチは椎橋について、「クレバーで守備範囲が広くて、最後のところで粘ってシュートブロックしたところが大きかったと思います」とコメント。本人は「もっと絶対に点を取らせないように、普段の練習から頑張っていきたいと思っています。課題はヘディング。対空戦がちょっと弱いのでそこを強くしていかないといけない」とより成長することを誓っていた。

 FC LAVIDA時代は競争の激しいチームの中で出場機会を勝ち取ることができなかったという。それでも、当時のチームメートの背中を追って、努力を重ねてきた。この日は不参加だったものの、特に昌平や年代別日本代表で活躍するMF山口豪太とMF長璃喜は目標とする存在。「あの2人が日本代表とか行っているし、LAVIDAの中で目立っていて活躍していたから、自分もああなりたいと思っていました」。憧れは「一番声を出しているし、1対1も強いし、対空戦も強い」という理由でオランダ代表DFファン・ダイク。この日の勝利で自信を付けたDFは、東海大高輪台で成長を続け、次は選手権やインターハイで再び彼らに勝利する。

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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