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[プリンスリーグ関東1部]復帰の長身レフティーCB横川結、攻守と声で三菱養和SCユースを勝利へ導く

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三菱養和SCユースCB横川結(3年=横浜F・マリノスジュニアユース出身)は攻守と声で勝利に貢献した

[9.30 高円宮杯プリンスリーグ関東1部第14節 帝京高 2-3 三菱養和SCユース 帝京科学大学千住総合グラウンド]

 後期初出場となった長身レフティーが勝利に貢献した。三菱養和SCユース(東京)のCB横川結(3年=横浜F・マリノスジュニアユース出身)は、序盤から得意の左足で攻撃をコントロール。左足から繰り出す正確な縦パス、サイドチェンジで勢いをもたらしていた。

「自分の最大の武器がキックなので、この帝京までの4試合、攻撃はできているんですけれどもダイナミックさが足りないというか、攻撃に苦しんでいた様子が多かったので、自分がそこで一発変えてやろうと思っていました」

 5試合ぶりの出場で存在感。180cm超のサイズを持つDFは、身体を張った守備やカバーリング、声でもチームを支えていた。「バックラインに1、2年生が多いので、自分が引っ張っていかないといけない、と(監督の)庄内さんからも練習から言われているので、試合の中でも苦しい時でも声を出し続けることは意識しています」。失点に絡んだ場面もあったが、同じ3年生の右SB古澤昊(3年)やMF瀬戸翔太(3年)、MF前野康成(3年)らとともに後方で我慢強く守り続けた。

 その奮闘に攻撃陣が応える形で逆転。「前の選手が返してくれましたし、最後はもう失点はないという気持ちでやっていました」。帝京高の反撃を凌ぎ切り、下級生たちと勝利を喜んだ。

 DF陣中心にけが人が増えている中、復帰した横川が勝利に大きく貢献。庄内文博監督も「横川が怪我でここ4節出ていなかった。彼がいるのといないのとでは。長いボールも蹴れるし、リーダーシップもある」。最終ラインの要の復帰を喜んでいた。

 怪我に悩まされる時期も多かったようだが、養和でのラストシーズンをやり切るだけだ。まずは復帰戦で勝利。「残り4試合、悔いのないように全力で戦いたいと思います」。英語に堪能で国外にも目を向けるDFが、残り4試合、養和の仲間たちと全力で戦い抜く。

(取材・文 吉田太郎)
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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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