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[MOM4439]三菱養和SCユースFW小宮績己(3年)_貴重な同点弾。得点力強化の成果を発揮中

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後半33分、三菱養和SCユースFW小宮績己(3年=三菱養和SC調布ジュニアユース出身)が同点ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.30 高円宮杯プリンスリーグ関東1部第14節 帝京高 2-3 三菱養和SCユース 帝京科学大学千住総合グラウンド]

 得点力強化の成果を発揮している。三菱養和SCユース(東京)は、0-2から逆転勝ち。FW小宮績己(3年=三菱養和SC調布ジュニアユース出身)が前半から存在感のある動きを見せ、貴重な同点ゴールを叩き出した。

 1-2の後半33分、右サイドからのラストパスをゴール前でコントロール。ボールはDF、GKとの間に落ちたが、「行ったら取れる、取らなきゃいけないと思っていた。トラップが大きくなってしまったんですけれども、詰めたら入りそうだなと思って全力で詰めた」と泥臭くゴールへ押し込んだ。

 チームの勢いを加速させる一撃。その小宮は前半から相手の脅威になっていた。「自分が前を向いた時のドリブルが特長だと思っているので。その時のコンビネーションだったりを見て欲しい」というFWは、自信を持つスピードに乗ったドリブルで帝京DFを振り切り、フィニッシュ。簡単には止まらず、前半だけで3本のシュートを放った。

 後半は運動量が落ちてきていたが、好ゲームを楽しみながら戦い、貴重な一撃。最近5試合で3得点目と状態を上げてきている。「前期、自分らが得点力不足ということで(庄内文博)監督がシュート練習に重きを置いてトレーニングしてくれた。個人としてもシュート練習は絶対に試合で活きていると思います」。苦手だったカットインからのシュートなどをレベルアップ。結果に結びつけている。

 この日、帝京高(東京)の今治内定FW横山夢樹(3年)と対戦。「相手の10(横山)は中学の時から知っていて。トレセンとかでやっていたやつなんで。きょうのプレーを見て驚きましたけれども、勝てて良かった。絶対に追い越していきたい」。相手エースに先制点を決められるなどかなり苦しめられたが、勝利。小宮は強豪大学での4年間を経て、意識する存在を超える意気込みだ。

 高校3年生の小宮にとって、三菱養和での公式戦は残り4試合。チャンスメーク、アシストすることも求めながらプレーしているが、特にこだわるのはゴールだ。「前期、全然自分が点を取ることができずチームを勝たせられなかったので、勝つことを意識しつつ、自分が点を取って勝てれば良いなと思っています」。強化してきた力を発揮し、ゴールでチームを勝たせる。

(取材・文 吉田太郎)
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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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