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[MOM4442]大分U-18MF松岡颯人(3年)_トップ昇格のボランチがパスで魅せ、守備で存在感

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大分トリニータU-18の10番MF松岡颯人(3年=大分トリニータU-15宇佐)はスルーパスなどでチャンスメーク

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.7 高円宮杯プリンスリーグ九州1部第15節 福岡U-18 0-1 大分U-18 福岡フットボールセンターA]

 大分トリニータU-18は、Jクラブユースの強豪対決を1-0で勝利。拮抗した展開の中で各選手が我慢強く役割を果たし、勝点3をもぎ取った。中でも光ったのが、キャプテンマークを巻いた10番MF松岡颯人(3年=大分トリニータU-15宇佐)だ。来季からのトップチーム昇格を決めているボランチは、攻守両面で特長を発揮し、勝利に貢献した。

 前半からスペースを見逃さずにプレーし、浮き球でのスルーパスやドリブルシュートにチャレンジ。後半18分にはスルーパスでMF木許太賀(3年)の決定機を演出した。他のシーンでも、同じくトップチームへ昇格する木許と呼吸を合わせてチャンスメーク。この日はそれ以上に守備面で目立っていた。

 石橋眞和監督は松岡について、「局面で負けたくないというのが一番なので、ボールに触りたい、取りたい、という欲求が凄くある子なので近くに来たら絡みに行きます。(守備時は)つつくのではなく、自分のボールにしようとするので体を当てて取り切ってしまう」と説明する。攻撃の起点として信頼を置かれるMFは、守備面でも欠かせない存在だ。

 その松岡は、「トップにも今参加していて、ボランチは守備を求められているので意識しています」という。相手との距離を詰め、タイミング良く体をその前に入れてインターセプト。特別なサイズがある訳では無いものの、「ブスケツ選手とか守備も強いし、上手くボールをさばいたりして、ゲームメークするところを意識して見ています」と語るボランチは理想形のようなプレーを攻守両面で披露していた。

 トップ昇格が決まり、「こういうユース年代ではずば抜けてプレーしていかないという意識にはなりました。自分の特長は、足元の技術やゲームメーク攻撃への参加なので(サポーターには)そこを見て欲しい。トップに上がって1年目から試合に出たいというのがありますし、得点とかアシスト数字とかで貢献できたら良いというのがあります」。本来は攻撃色の強いプレーヤー。本人はシュート数の少なさや結果面での物足り無さを口にする。ユース年代でのプレーはあと2か月ほど。課題を少しでも改善し、大分U-18に一つでも白星をもたらしてトップチームに加わる。

(取材・文 吉田太郎)
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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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