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[MOM4441]九州国際大付FW濱中翔太(3年)_献身守備と貴重なゴール。先輩たちのようなエースへ

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前半15分、九州国際大付高FW濱中翔太(3年=FCグローバル出身)が右足でゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.7 高円宮杯プリンスリーグ九州1部第15節 筑陽学園高 2-3 九州国際大付高 福岡フットボールセンターA]

「練習の時から狙っていた。狙い通りでした」。九州国際大付高(福岡)は1-0の前半15分、FW濱中翔太(3年=FCグローバル出身)が得意とする抜け出しから貴重な追加点。MF三好響輝(2年)が頭でそらしたボールに反応し、右足ループでゴールネットを揺らした。

 濱中は「裏へ抜けたり、守備の献身性。あとはゴールを取るところは見て欲しい」というアタッカー。昨年のインターハイで先発出場も経験しており、今年はエース格として期待されてきた存在だ。

 この日のゴールシーンのような鋭い抜け出し、得点力、献身的な守備、そしてロングスローも魅力。だが、今季はこの日のゴールを含めてまだ3得点目と、自身も、周囲も納得のいくような結果が出せていない。

 濱中が得点できていないことも影響してか、チームは前節までプリンスリーグ九州1部最下位。その中で濱中はこの日、「まずは守備からという気持ちで」走り、戦い、ボールを収め、ゴールを目指した。そして、「最後、自分の持ち味である決め切る。それができて良かった」。ゴールに加えて6試合ぶりの白星も収め、ホッとした表情を見せていた。

 ただし、満足はしていない。「去年の(エースMF濱田)大夢君みたいにあまり点が取れていないんですけれども、最後の選手権へ向けて点を取れるように頑張っていきたい。(濱田や2年前の絶対的なエースFW吉田晃盛のように)自分もそうなるべきだと思っています」と力を込める。

 大学からも誘いはあったが、本格的なサッカーは続けず、卒業後は税理士になるための勉強に集中する考え。悔いを残さずに高校サッカーをやり切る考えだ。「前の先輩たちに色々な経験をさせてもらって、1年からプリンスに出て、2年生では全国大会に出させてもらったので、自分も最後、後輩たちに良い経験をさせられるように頑張りたい。選手権でも今日のように点を取って勝ちに繋がるような選手になりたい。チームを勝たせられるようなFWになっていきたい」。ここから得点を重ね続け、エースの役割を果たして九国大付を勝たせる。
 
(取材・文 吉田太郎)
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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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