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[プリンスリーグ九州1部]ゴール、アシストを連発中。大分U-18はトップ昇格のMF木許太賀が決勝点

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後半24分、大分トリニータU-18MF木許太賀(3年=大分トリニータU-15出身)が決勝ゴール

[10.7 高円宮杯プリンスリーグ九州1部第15節 福岡U-18 0-1 大分U-18 福岡フットボールセンターA]

 大分トップチーム昇格のMFが、決勝点を叩き出した。0-0の後半24分、大分トリニータU-18はMF木許太賀(3年=大分トリニータU-15出身)がPA内右で右SB小野駿斗(3年)からのパスに反応する。すると、角度の無い位置から、右足シュートをニアサイドのネットへ突き刺した。

 木許は、「もうボール来て、打つしか無いと思って。狙っていなかったけれど、ニアに行きました」と微笑む。ゴールの6分前にもスルーパスで抜け出していたが、相手GKのファインセーブに阻まれていた。だが、得点シーンではより難易度の高い一撃を見事に決め切り、チームに歓喜をもたらした。

 この日は堅い試合内容になり、自由にパスを受けられなかった。本人も「難しい状況が多かったですね」と振り返る。普段に比べてロングボールが増える中、セカンドボールを収めて攻撃に繋げることを意識。福岡U-18も守備意識が高く、厳しい戦いとなったが、自分が決めることを目指してゴールをもぎ取った。

 これで今季8得点目。その要因について、木許は「自分でゴールに向かう姿勢が変わったのが一番だと思います」と説明する。得意とするチャンスメークに傾いていた時期もあったようだが、ゴールへ向かうことを求め続け、課題としていた得点数を増加。加えて、前節終了時点でランキング首位の7アシストと、アシスト数も増やしている。

 石橋眞和監督は木許について、この日のゴールを高評価した一方、やや波があることを指摘。コンスタントな活躍をすること、また「トップでどう戦っていくのか見据えて磨いて行って欲しい」と期待した。

 来季からプロの世界で勝負する木許は、「トップの練習に行った時に試合に出たいという気持ちが強くなりました」という。そして、「ボール持って違いを見せるというか、ゴールに向かって行く姿勢を見せないといけないのはもちろんなんですけれども、ハードワークとか結構前線からハイプレスで行くのでプレスの強度とかは意識しています。(サポーターには)チャンスメーク、テクニック、自分がボールを持った時に違いを見せれると思うのでそこを見て欲しい」と語る。大分で活躍し、世界へ。レゾナックドーム大分で躍動するために、大分U-18で成長と結果を求め続ける。

(取材・文 吉田太郎)
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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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