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水戸内定、日大藤沢高DF尾野優日が会見「1年目から30試合に出場したい」

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 目標は大きく「サイドバックの常識を変えたい」と掲げる。日大藤沢高のDF尾野優日が来季から水戸ホーリーホックでプロ生活をスタートさせる。

 ハキハキと質問に答える姿が印象に残った。「最初は思ったことを口に出してしまうことが多かっし、プレーだけで引っ張っていると思ったが、今では会話でもひっぱれるようになった」。多くのJリーガーを育ててきた佐藤輝勝監督も、プレー面だけでなく精神面でのプロ向きな性格に太鼓判を押した。

 左利きで上下動を武器とするドリブルが得意なサイドバックだ。水戸の西村ゼネラルマネージャーによると、昨年度の高校選手権の3回戦、神村学園高戦で同学年のDF吉永夢希(ゲンク内定)を視察した際に、劣らぬプレースタイルが目に留まったという。

 水戸とは相思相愛だった様子。ほかのJクラブの練習にも参加したという尾野だが、「居心地のいいチーム」だと感じたことが、入団の決め手になったと明かす。「選手とスタッフの距離感が近くて、ここに入れば成長できると思った。それとサッカーがとても柔軟で多面的。自分はそういうサッカーが好きなので、選ばせてもらいました」。

 水戸は8日現在、尾野を含む高卒3選手、大卒6選手の来季新加入を発表している。中学時代までを過ごした横浜F・マリノスユースでチームメイトだったMF齋藤俊輔(桐光学園高)のように、縁のある選手もいる。「1年目から30試合に出場して、アシストは6か7くらいしたい」。ルーキー同士での切磋琢磨も誓う。

 プロ入り前には大仕事が残っている。今月16日にはプリンスリーグ関東2部プレーオフの1回戦、そして同31日には高校選手権の初戦の近江高(滋賀)戦と、負ければ終わりの大事な戦いが続くことになる。尾野もここからの1か月の戦いに向けて気を引き締めると、高校選手権では来季同僚になる大津高のFW碇明日麻が注目されることになりそうだが、そこについても「自分のプレーに集中したい」と闘志を燃やした。

(取材・文 児玉幸洋)
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児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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